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USAフェスティバル

今より遡ること約100年前、かのパラマハンサ・ヨーガナンダは神の啓示を受け、海を渡りアメリカへと布教の旅に出られました。そして2018年6月15日の明日、私たちの師のヨギさんも海を渡り、N.Y.へと旅立たれます。わたくしヨーガダンダも、ヨギさんに先駆けて、海を渡り、USAフェスティバルに行ってまいりました。とは言いましても、USAとは大分県宇佐市の宇佐のことで、海を渡ったと言いましても、関門海峡をバスで渡ってまいりました。

縁あって、1年ほど前からヨーガのクラスをさせていただいている宇佐市は、田園風景が広がるのどかな街なのですが、お店の前に自由の女神の像が建っていたりする、何だかお茶目な街なんです。そんな宇佐市の町興し的なお祭り――USAフェスティバルでヨーガ体験クラスの依頼があり、参加させていただくことになりました。10回目を迎えるUSAフェスティバルは由緒ある宇佐神宮での開催です。

宇佐市のクラスには、不思議と子供さんが多く通われていて、今回はその仲良し二人組にデモンストレーションをしてもらいながらクラスを進めていきました。石畳の地面は硬くてヨーガマットだけでは不十分だったのですが、近所の畳屋さんが畳みを提供してくださいました。地域の人たちの結び付きに感銘を受けました。

鋤のポースです。視界の先にはどこまでも続く大空。

瞑想の前に、座るポーズをいくつか紹介させていただきました。

瞑想の時には、ガヤガヤした雰囲気の中に静寂の空間が生まれたように感じました。

最後に、お菓子をもらいにきた子供たちと立木のポーズ!

このところクラスを担当させていただく中で、子供から大人まで、また元気な方や心がしんどい方、いろいろな方と接する機会を与えていただいています。そんな中で私が願うのはいつも同じでありたいということです。目の前に尊い存在を見て、はからいなく行為する。聖者、覚者の行為から、いつもそのことを感じます。私もそのあり方を見倣って、少しでも近づいていきたいと思います。京都でも、福岡でも、宇佐でも、そしてUSAであったとしても。

 

おまけ

午前中のクラスには、空手の道場に通う子供たちが多数参加してくれました。

『パラマハンサ』の記事――「ヨーガよかばい!」でお馴染みの国友司さんもチラシ配りに汗を流してくださいました。畳みの上で一休みしていた大学生の二人はこの後クラスを体験されました。

yogadanda


MYMオリジナルトートバック&Tシャツ新登場‼️

すでにホームページでは発表されましたが、マハーヨーギー・ミッションの新作オリジナルTシャツが出来上がりました〜!!!

デザインはカーリーヤントラ!
ゴールドとシルバーの豪華2色使いで、なんと全19色のカラーバリエーションとなっています!
そして今回は、要望の声が多くあったトートバックも同時発売です!!!

このカーリーヤントラは、シヴァとシャクティの合一から宇宙万物が展開するというヨーガ哲学を表したもの――下向きの三角形がシャクティ(女性原理)を表し、五つの三角形の線は「五感覚器官」「五運動器官」「五大」を意味し、真ん中のビンドゥがシヴァを象徴しているそうです。
このカーリーヤントラを見ていると、何だか不思議と引き込まれ、瞑想的なムードになります。
事実、ヤントラは瞑想に用いられる神聖なシンボルで、師のヨギさんは以前、ヤントラについて以下のことを述べられています。

「このヤントラを瞑想時に使うということは、その教えを十二分に理解し認識する、それを知るということです。だから単純に眺めていてもそれは教えそのものですから、その図形、もしくはその表されているもの、そのものが教えと重なってより本質を知っていくことになります。同時に瞑想者の心を真理に向かわせていく。つまり識別を助ける意味において、真理の教えそのものを心が十二分に理解、認識することが目的とされています。そしてそこに表されている象徴的な教え、これを具体的に心に適合させていく」

ヤントラってシンプルだけど、心を真理へと導く偉大な力をもった象徴なのですね!
でもそんなことを聞くと「普段使いできないな……」と思ってしまいますが😅、このデザインをしてくださったヨギさんからは、「ドンドン普段で使って!そのために作ったんやから」と言われました。
ですので、トートバックとTシャツ、早速に普段でも使ってみました〜‼️

MYM御用達の大洋堂珈琲さんにて、ヨギさんブレンドの珈琲豆をラリターが購入し、

私ゴーパーラが珈琲を淹れました〜☕️

実はこのトートバックは、モデルをしてくれたラリターが昨年7月にニューヨークでヨギさんに同行した際に持ち上がった企画でした。
私もちょうどニューヨークでラリターと滞在が重なっていて、そのアイディアを聞いていました。
その時からほんの少しですが、このトートバック企画に協力させていただきました。
途中、頓挫しそうにもなっていましたが、ヨギさんとMYMのデザイン部アートマンが全面的に携わってからは、すごいスピードで仕上がっていきました。
私自身、完成するまでの過程を垣間見させていただきましたが、サイズやカラー、フォント、使い勝手などすべてにおいて徹底して吟味され、師ヨギさんの熟考と集中、持続力、センス、すべてが驚異的で圧巻でした。
カーリーヤントラもいろいろなデザインのものがありますが、この作品は別格だと感じます。
瞑想、仕事、買い物、オシャレ、プレゼントにと、どんなシーンでも使えて、どんな時でも真理に導いてくれる強力アイテムです‼️

どうですか、欲しくなってきましたか〜笑?
Tシャツ全19色、大人買いの方、ぜひお待ちしております😎✋
ネット予約・販売はこちらから

ゴーパーラ


松山特別サットサンガのご報告 サティヤー編:私が見た!師のお姿

今回ヨギさんと一緒に、私、サティヤーも松山に同行させていただきました。

サットサンガの内容はゴパーラが報告してくださったので、私はまた別の角度から、私が「見た」ヨギさんのお姿をご紹介します。

松山に行ってまず感じたこと、それは松山のクラスを運営しているアーナンディーを始め、他のみんなの働きの素晴らしさです。ヨギさんが快適に過ごすことができるようにと、細かなところまで気を配って準備をされていました。そして、その準備を本当に喜んでしていることが伝わってきました。食事や移動、どのシーンを切り取っても、おもてなしの気持ちが溢れていました。サットサンガの会場の準備はもちろんですが、参加する方が、ヨギさんに会い、質問をするという大切な機会を逃さないように、いろいろな形でフォローし、寄り添ってこられたことを感じました。本当にヨギさんへの感謝と愛が溢れていて、とても!とても感動し、学ばせていただきました。

でも!!!!でもでもでも、もっともっともっとびっくりしたのは、そのおもてなしと感謝を何倍、いや、何百何千倍も上回る形でヨギさんが彼らを、そして参加された全ての人を祝福し、もてなし、喜ばせておられるお姿でした。それが、どのようなものかということは、もう・・・・・うまく言葉で説明することがきでない・・・(「なら、書くなよ」・・と言わないで)私はただ、それを「見た」としか言いようがないのです。

言葉にすると「無私の行為、人のためだけに生きる姿」というものをありありと見たということでしょうか。でもやっぱりそれを言葉にしたくない!!本当に素晴らしいものを見せていただいたとしか言えないのです。

私の言葉では、到底うまく説明できないので、以前ヨギさんがお話しされていた中から、今回私が「見た」ものはこれだという言葉を見つけたので、紹介させてください。

自分の命を捧げて他者を愛する意味を教えて欲しいと質問した人に対して答えられたものです。

「不二の永遠の存在、もしくは神が、神の中で遊び戯れていることが、究極の意味です」

捧げるということや愛するということ、それらは自分と他者とを分けた中で成立する言葉だと観念づけられています。だから他者に自分を捧げるとき、そこには努力が必要であったり、あるいは無理して疲れたり、そんな時もあります。もちろんそんなことばかりではなく、自然にできることもあるけれど、基本的には私と相手という二つが存在する中での行為として捉えています。

でも、私が見たヨギさんの姿は、私が知っている「愛」や「捧げる」という言葉は届かず、捧げる者も、捧げられる者も、本当は二つとない永遠の存在で、ただ、遊び戯れているという、その言葉通りの美しい、美しい姿でした。それを見た私は、ただただ、お手上げ!感服しました。人として最高の姿を見せていただき、私はその姿を胸に焼き付けました。

ヨギさんが、あまりにも無為自然に、ただ遊んでおられるように見えるので、それはどのようにしたらできるのかとか、どのような心の状態なのかとか、詮索したり、自分の小さな思考のレベルに落としたくはなく、ただ神の遊びが台無しにならないように、せっかくだから私も一緒にその場に身を任せて遊ぼう!という気持ちだけでした。

なんとなんと甘美な3日間だったことか・・・。

でも、もう言葉はこのぐらいにして、その甘美さをただ味わいたいと思います。

サティヤー


NYグルバイ、エーカーンタ!

桜の木も緑に色付き、あっという間に新緑輝く季節になってきましたね😃🍀
先日の4月8日、マハーヨーギ・ミッション春の祝祭「サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラー」が開催されましたが、その祝祭に合わせてニューヨークからエーカーンタさんが来日していました!

向かって右がエーカーンタさん、左がアーナンダマーリーさん。in鞍馬。

エーカーンタさんは5年前のちょうど桜が満開の時に京都を訪れていて、前回同様に今回もラームダースと私の住まいのシャーンティ庵に滞在しました。
まるでパラマハンサ・ヨーガナンダを思い起こす少年のような笑顔の彼は、東欧のルーマニア出身。
チャウシェスク政権下で過酷な青少年期を過ごした彼は、料理を手伝ってくれてもとても手際がよく、毎日お母さんの料理の手伝いをし、家族で支え合って暮らしていたそうです。
ちなみに彼のお兄さんは、あのパラマハンサ・ヨーガナンダの『あるヨギの自叙伝』をルーマニア語に翻訳した方のようです😲

今回の10日間の滞在でエーカーンタさんは祝祭に参加したことはもちろん、連日に渡って多くのグルバイと交流をしました。
真我の探求――「私は誰か?」のギャーナ・ヨーガの瞑想をしている彼は、同じギャーニーであるサーナンダさんと数多くの問答を繰り広げていました。
ギャーナ・ヨーガの瞑想のレベルについて質問する彼にサーナンダさんは、「ギャーニーにとってレベルなんてない!在るのはアートマンだけで、その他のものはすべて幻想!」というような感じで、ヒートアップした問答が展開されていました。

シャーンティ庵でサーナンダさん(左前)と交流した時の様子。

エーカーンタさんのこの10日間の滞在は、もう心も身体もパンパンになるほど、相当な濃密な滞在であったと感じます。
彼はヨーガを始めて5年ほどで、ほとんどが先輩弟子という状況の中、たくさんの話を聞くうちに、ニューヨークに帰って自分が日本の弟子のようにヨーガを実践できるのかという不安や恐怖がよぎったそうです。

しかし滞在最後の夜、エーカーンタさんのその思いは吹き飛ばされていました。
この日、彼は師のヨギさんと一緒にクリパールさんが農業を営んでいる丹波を訪れ、その後師と夕食を共にしたそうです。
そこで師にその心中を打ち明けると、師は「ヨーガを続けて実践すること」と、そして次のことをおっしゃられたそうです。

「その恐怖しているのは誰か?」

師と交流した後、夜遅くにシャーンティ庵に帰宅した彼の表情は、大袈裟ではなく、光輝いていました。
心の迷妄の雲は吹き飛ばされ、光を放っていました。
この日が「人生でいちばん最高の日」と歓びに溢れて話していたエーカーンターー

師の存在を心から尊敬し、愛している最高のグルバイです!!!

「あの梵鐘を鳴らすのは……誰?」

ゴーパーラ


ブラゴパーラ vol.5 「高山寺 明恵上人」編

皆様、こんにちは。
寒い日が続いていますが、わずかばかりか日差しも暖かく感じられ、春めいてきましたね。
今回のブラゴパーラでは、立春の2月4日に洛西高雄の「高山寺(こうざんじ)」を訪れてきました〜😎

ここは、洛中の喧噪を離れた深山。
凛と立つ杉の木が物語るように、そのプラーナ(気)は澄み切っていました。

境内に入ると、「明恵上人」の掛け軸がありました。

弟子の成忍が筆写したものといわれているそうです。

この高山寺は、鎌倉時代に明恵上人が開山したお寺。
大学で仏教を勉強していた私でしたがその当時は、明恵上人のことは「法然を批判したお坊さん」ということだけしか知りませんでした😅
この明恵上人は、『摧邪輪(ざいじゃりん)』という書物で法然の念仏を批判をしています。
その内容は、念仏を唱えることによって救われるとする法然の専修念仏に対して、仏道には悟りを求める「菩提心」が必要不可欠だというもの。
ただ今回、この明恵上人に触れてみると、念仏批判をしたこの明恵上人こそが「念仏者」なのでは👀❓と感じさせられました。

明恵上人は、宗派は華厳宗ですが、若い頃から真言密教や禅、またサンスクリット語を学んでいたエリート。
将来を嘱望されていましたが21歳の時に国家的法会の参加を拒み、その後は遁世して和歌山の白上、京都の高山寺で修行に励みます。
この間、ブッダへの強烈な思慕が顕著になってきます。
ブッダへの思いから『大唐天竺里程記』という書物を作って仏跡巡礼の計画を立て、2度もインドに渡ろうとしたほど(一度は病、二度目は春日明神の神託で断念)。
そして何よりブッダへの強烈な思慕の表れは、禅定に入るために自らの右耳を切り落としたということ――
出家して奥深い山に入ること自体、煩悩を断ち切らないとできないこと、またそこで修行していたら煩悩がなくなっていきそうな印象も受けます。
それでも心の奥深いところでは切っても切れない根深いものが煩悩だということを、明恵上人は教えてくれます。
しかし、その煩悩を断ち切って悟りに至りたいという覚悟から、彼は右耳を祭壇にくくりつけ、切り落とします。

「楞伽山(りょうがせん)」(インドの南海地方にあるとされる山)と名付けられた高山寺の裏山。
そこで穏やかな表情で瞑想している明恵上人。

ただ、切り落とされた右耳は隠れています。
私はこの掛け軸を見ているとその穏やかな表情の背後から、明恵上人の悟りへの凄まじい情熱と、そして何よりブッダへの愛を感じずにはいられません。
このブッダへの純粋な思いこそが「本当の念仏」ではないか、そう感じた今回のブラゴパーラでした。

この高山寺には日本最古の漫画とも称される絵巻物「鳥獣人物戯画」も伝わっています🐸🐰

ゴーパーラ


ウェブサイトをリニューアル!

本日、マハーヨーギー・ミッションのウェブサイトをリニューアルしました! それにともない新しいコンテンツもいくつか増えましたのでご紹介したいと思います。

WEB

ぜひ、お読みいただきたいのは、「真理の教え」!
http://www.mahayogi.org/teachings-of-truth

記念すべき、シュリー・マハーヨーギー台湾初訪問、第一回目のサットサンガの記録を公開させていただきました!!!
答えを求めて熱心に問いかける人々、それに対し、軽快に、力強く、また親しみ深く語りかけ、導かれるシュリー・マハーヨーギー。快活にテンポよく進んでいく問答の様子からは、真理の息吹!まさにサットサンガの醍醐味が感じられる、臨場感溢れる内容となっています。

 さらに!師の教えのエッセンスを、生きる秘訣、ヨーガの道/実践、信仰と愛、瞑想、真理・真実在という5つの項目に沿って、新たに抜粋・編集したものも掲載しています。

 私たちが人生の中で唯一実現すべき真実と、そこに至る道しるべが、これほどシンプルで明快に、体験に基づいて具体的に示されていること、そして何より語られた存在が、遠い過去でもなく、海の向こうのインドでもなく、現代の日本に今、おられるということは驚くべきことでしょう。

この「真理の教え」の一ページが、何かを求め探している人、道に迷っている人の目に少しでも留まり、新たな扉を開くきっかけになったら、と願います。

 師シュリー・マハーヨーギーについて
http://www.mahayogi.org/shri_mahayogi

 その他、中世の聖人ミーラー・バーイー、チャイタニヤ、カビールの生涯や、台湾で活動しているヨーガの仲間、プラサーディニーの手記も掲載しています。


2/23ヨーガのイベント開催@スポーツミツハシ

まだまだ寒さが続きそうな2月、スポーツミツハシ 京都ブラウニーのイベントにてヨーガのクラスを行なわせていただくことになりました!
お店は烏丸御池のスタジオからもすぐ近く。実は年末に立ち寄らせていただいた際、店長さんはじめお店の方がとっても明るく気さくな方で、ワークショップのちらしも快く置いてくださり(感謝!)、今回のご縁もいただきました。

寒い季節を元気に過ごすため、体を温められるように、ということで、内から全身を活性化し、浄化の熱を高めていけるような体感をしていただけたらなあと考えています!
真冬に、ただひたすら自分の呼吸を見つめ、集中してアーサナ(ポーズ)をした後、体が芯からホコホコしていて、冷たい外の風にあたっても縮こまることなく、平然と清々しい気持ちでいられるような感覚になることがあります。
ヨーガを実践していくと、体も強くしなやかになりますが、精神面においても強靭になり、暑さ・寒さ、快適・不快、好き・嫌いといった、自分の枠を超えることができるといわれています。そのような、ぜひ身につけたい!ヨーガの力についてもお伝えできればと思います。

アーサナの後は、今多くの関心が集まっている瞑想も行ないます。
初心者の方も大歓迎! 月末金曜日、プレミアムフライデーのお仕事帰りにぜひいらしてください〜!

日時:2018年2月23日(金)19:00~20:30
会場:ミツハシ 京都ブラウニー HOUSE B店内(柳馬場御池通北西)
参加費:1,000円
お問い合わせ・お申し込み:075-221-3284(ミツハシ京都ブラウニー)
*メンバーズ様限定 当日モバイル入会OK(入会金300円)
主催:スポーツミツハシ 京都ブラウニー


ラジオ出演

つい先日三条ラジオカフェにて『新春!アーサナ瞑想ワークショップ』のご案内をさせて頂きました〜!

 

ご予約まだまだ受付中です!!!よろしくお願いします〜。

(詳しい案内、ご予約はこちらまで)

アマラー

 

 

 


ブラゴパーラ vol.4 「千本釈迦堂 大報恩寺」編

皆さん、こんにちは。
約半年ぶりのブラゴパーラです😎
今回は冬の大根焚きで有名な大報恩寺、通称「千本釈迦堂」に行って参りました。

この千本釈迦堂は自宅のシャーンティ庵の裏手にあり、前回取り上げた釘抜地蔵よりも近いかもしれません。
そんな近所のお寺ですが、実はかなりすごい所だったのです‼️
応仁の乱など幾多の戦火から難を逃れた本堂は、京洛最古の木造建築物ということで国宝に指定され、本尊の釈迦如来像(秘仏)も国宝、また霊宝殿には快慶一派作の十大弟子立像や六観音菩薩像などの重要文化財が多数所蔵され、まさに仏教美術の宝庫なのです💎✨

本堂の外壁の格子戸からは洗練された美しさと力強さが感じられ、また本堂内の太い柱は重厚で、それが支えとなってか、とても落ち着く静謐な空間でした。

本堂内からみた景色。

霊宝殿の作品は間近で拝することができ、その仏像が放つ迫力と、緻密な作りに圧倒されました。

定慶作 「六観音菩薩像」。 全国で唯一の六体一同に安置されている観音様。

本堂・仏像共にダイナミックかつ、精妙なものを感じずにはいられませんでした。
この何というか「ピシーっ」とした空気感は、良い悪いということではなく、閻魔堂や釘抜地蔵にはありませんでした。

では、この千本釈迦堂の特有の空気感は、どこから来ているのでしょうか👀?

私は仏教建築や仏像の知識はほとんど持ち合わせていませんので、個人的な見解になりますが、その一つには宮大工や仏師たちの「研ぎ澄まされた精神」が関係しているのではないかと感じます。

仏像彫刻をする仏師はもちろんのこと、宮大工もかんなやのこぎりなどの刃物を扱い、その切れ味が物作りに直結するといわれています。
「棟梁は柱も組むが、人組み」と述べたという法隆寺の解体・修復に取り組んだ宮大工棟梁の西岡常一さんは有名ですが、その西岡さんも見習いの時は「刃物研ぎ」を厳しく仕込まれたそうです。
最近、西岡さんの唯一の内弟子である小川三夫さんのインタヴューを目にしました。
師匠に弟子入りしたら、娯楽は一切禁止、仕事が終わったら刃物研ぎをするそうです。
1年くらいすれば一応は切れるものにはなるようですが、一点の曇りもない研ぎをするには「毎日一所懸命研ぐこと」と、「ちょっとしたことに気付くか気付かないか」が大事だと言っていました。
「研げた」と思えるそれは、本人にしか分からない領域のことで、師匠や先輩が削る木屑などから感じ取れるかどうか、そのちょっとした感覚が物作りに関係してくるそうで、そのようにして「研ぎ澄まされた精神」が養われると言っていました。

道具の研鑽は、心の研鑽になるのですね

ヨーガ行者の道具は何かといえば、「心」ですよね。
瞑想で心の余計な思いを削ぎ落とし、研鑽していく。
そうして心が澄み渡った時、その奥に在る真実に目覚める――

私自身、日々の研鑽に励み、「ピシーっ」となりたいと感じた今回のお散歩でした😇

 

ゴパーラ


魂から魂へ

突然ですが、先週末に師を追いかけて台湾に行ってきました。
師は5月に続いて二度目の訪台となりました。そして今回も台湾の活動をサポートしてきたミラバイさんが師に同行されていました。私は初日のサットサンガに出席させて頂きましたので、今回一番感じた事を少しお話しさせて下さい。

今やインターネットが世界中を駆け巡り、まるでその場にいるかの様に世界中の情報を瞬時に手に入れる事ができます。本当に便利ですね。私もマハーヨーギー・ミッションのクラスに通うきっかけはネット検索でした。

でも、それだけではだめなんです。
『いちばん大切なものは目に見えないんだよ』
星の王子様でも言われていたことです。

今回、師と台湾の方達が会場のジョイフルリビングという素敵な空間で対面している様子を、後ろから見させていただきました。人生の目的。この世の理。生まれてきた意味。参加者それぞれが胸に秘めた普遍的な疑問は、洋の東西・時代を問わず同じでした。それぞれの想いがとつとつと語られ始め、それに対して真理を実現した覚者から直接発せられたその息吹は、会場を瞬く間に神聖な教えの場に変えてしまいました。無知を射抜く真智の瞳から発せられた祝福は参加者のハートを沸騰させ、高揚した表情で誰もが視線を外せずにいました。
ブッダが民衆に説法した際も、古のヨーガ行者が師から洞窟で教えを授かった時も、きっとこんな感じだったに違いないと感じました。
それはネットの情報や書物からでは決して感じ得ない、直接的に届けられる体験でした。私も何度も師のサットサンガで魂を鷲掴みにされる様な体験をしていますが、正に今、この瞬間、この方達は凄い体感をしているんだなと背後からみて感じました。

日本に来たことのある台湾の仲間が「私は5月にヨギさんから沢山の種子を心に植えて貰った。今でも日常で自分の習性を変えて行く力となってその種子は育っている」という話をしてくれたのがとても印象的でした。

国境を超え、言語を超え、人種を超え、魂から魂へ。
正にそんな言葉がぴったりくるサットサンガでした。
師は真理を求める人がいるなら何処へでも出向くと仰っています。御自身の肉体をすり減らしてでも、真理を求める人の心に直接種子を植えつけるために。真理の問答・サットサンガを通して。

私は師の為さる働きが、本当に尊いお仕事だと心から敬服しました。

チャイタニヤ