春の祝祭🌸〜サーラダ・デーヴィー〜🌸「真の愛(プレーマ)」

外は雲一つない青空が広がり、桜は満開を向かえ、草木は新芽が可愛らしく顔を出して生命の歓びを全身で表しています。
4月7日、「第7回 サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラー ――神性示現大祭――」が開催されました。今年のテーマは「真の愛(プレーマ)」、シュリー・ラーマクリシュナの霊的な妻であったサーラダー・デーヴィーに焦点が当てられました。
5年ぶりの実開催ということもあり、全国から集った60名程の弟子達は歓びに輝き、オンラインではニューヨークや台湾の方々が笑顔と共にスクリーンに映し出されました。

アーラティーの奉納

プージャー(礼拝の儀)から始まり、アーラティーや祝辞、映像、ナハヴァト(サーラダー・デーヴィーの住居)の実演、聖劇、弟子達のエピソード、賛歌などが奉納されました。
映像では、サーラダー・デーヴィーの生涯がその包み込むような慈愛が伝わってくる清らかなお顔の写真と共に紹介され、ラーマクリシュナがお隠れになられた時にはとても憔悴されるも、その後ご自身の使命を悟り、グルとして生きる愛そのもののお姿が映し出されました。
ナハヴァトでは、サーラダー・デーヴィーが住んでおられた小さな住居と同じサイズの建物が実際に組み立てられ、その謙虚なお人柄と他者への奉仕で埋め尽くされた当時の生活が生き生きと実演されました。
また弟子達のエピソードでは、ラーマクリシュナの4人の弟子が取り上げられ、どのエピソードからもかけがえのない「本当の母」との交流から与えられた真の至福と愛が満ち溢れていました。

聖劇では、夜道を一人歩くサーラダー・デーヴィーが恐ろしい盗賊夫婦に遭遇し略奪されそうになりますが、彼らはサーラダーの中にカーリー女神のお姿を見るのです! カーリーの見神によって心が変容してしまった彼らは、愛情を込めてサーラダーを守ります。

サーラダー・デーヴィーの本性であるマザー・カーリーが顕現!!

盗賊妻「あなたは、人の姿に化身したシャクティです」
盗賊「恐怖に苦しむ者に恵みと避難所を与えられます」
盗賊妻「人の惨めさをあがない、信じるものに喜びを与えられます」
盗賊&妻「あなたに礼拝いたします。おお、至高の御方、宇宙の母よ!」
(劇中、カーリー見神後の盗賊夫婦のセリフ)

盗賊夫婦は改心し、帰依する。

まるでおとぎ話のようなエピソードですが、これが実際に起こった出来事であることに驚かされます。サーラダー・デーヴィーの他者の欠点を見ない純真な心だからこその偉大な力に深く感動します。その後、夫婦は盗賊を辞めて正直で良い生き方をしたそうです。元盗賊夫婦が生き方を変えていく過程の中には、やはり大変な苦労があったのだと想像します。それでも宇宙の母の真実の愛が、彼らに神への信仰が何よりも大切なのだと痛感させ、たとえこの世界で何が起きたとしても神だけを見つめる覚悟を与えられたのではないでしょうか。

私自身はサーラダー・デーヴィーの姪にあたるラクシュミーという女性の役を演じさせていただきました。開催前に自宅で練習している時に、危険な道のりを一人で歩くサーラダーを思って胸が苦しく締め付けられるラクシュミーの心境が伝わってきて、号泣したことがありました。このエピソードはサーラダー・デーヴィーと盗賊夫婦のお話ですが、一心にサーラダーを心配していたラクシュミーと、彼女を励まし導いたシヴァラームにも同じように、宇宙の母の愛と祝福は降り注いでいたのだと思います。

サーラダーの無事を祈るラクシュミー(左)とシヴァラーム(右)。

そして、それぞれの祝辞者からも同じ印象を受けました。どの祝辞者の言葉もサーラダー・デーヴィーを通して宇宙の母のどこまでも大きな愛を体感したからこそ湧き出てくる熱意と勇気に溢れていました。ある祝辞の中に「神は身内」という言葉がありました。サーラダー・デーヴィーはこの世界に生まれてきてくださることで、私たちに転生を超えた「永遠の母」が本当にいることを、身を持って示してくださいました。そして、この世界で信仰と共に生きる模範を見せてくださいました。「永遠の母」を本当の身内とし、その生き方を見倣い、元盗賊夫婦のように、どんな状況の中でも神だけを見つめることを自身の歓びとしていきたいと強く感じた一日でした。

ラストは、盗賊夫婦と共に宇宙の母を讃えるキールタンを歌いました〜!!

船勢洋子


MYM48周年記念【書籍・物販セール】残り10日です!

MYM48周年記念セールも、あと残り10日となりました! ご好評につき、おかげさまで売り切れてしまったものもありますが、皆さま、チェックはお済みでしょうか?
今日は、松山からキャンペーンセールのレポートをいただきましたので、ご紹介させていただきます。

★★★

今回のキャンペーンをきっかけに、松山では『真実を求めて』を多くの方が手に取ってくださっています。
この聖典は2015年の春に出版されました。当時、京都の先輩サーナンダさんが松山瞑想特別クラスの際に少しでも早く届けたいと、バスに乗って大量の『真実を求めて』を運んでくださいました。その夜、私は感謝しながらも夜遅くなっていたので、少しだけ読んでみようと本を開いたのですが、気が付いたら一気に読み終えて感動と歓びに満たされました。

最近、購入してくださったのはヨーガを始めて1年くらいの方や、発売当時は本までは必要ないと思っていたけれど、タイミング良く欲しくなったという皆さまです。ミラバイさんは語り芝居やキールタンのイベント開催のため、2011年以降、松山に何度も足を運んでくださっています。プロローグの次のページの写真が双海の海岸(愛媛県)で撮影されたものなので、松山の皆さんは、そのページを開くと「わ~!双海!?いい写真ですね!」と自然に笑顔になります。

本の内容は手記とヨーガの教えの2部構成になっていて、まず目次からおもしろいのです。抜粋してご紹介すると、

なりたいものがない!
インドに行く!
インドあきらめる
OLになってみる
瞑想ってヨーガなの?
お腹いっぱい食べたらあかん
愚痴が減る
私は何がしたい?

と、読みやすそうな項目が並んでいて、文字も大きく、1つの項目も数ページと短くて、テンポがいいので、自然に引き込まれます。また馴染みにくいヨーガの専門的な言葉を同じ項目の最後のページですぐに解説してもらえるので、ヨーガへの初歩的な疑問が解消されます。

先日クラスの最後に『真実を求めて』の中から「愚痴が減る」の項目をご紹介した時、参加者の方が「私がこうなりたいという理想が書かれていました」と目を輝かせて本を買ってくださいました。そこではミラバイさんがアーサナを毎日すると決めたと同時に「黙る」と決めたこと、職場で仕事上必要最低限のこと以外は話さず、愚痴を言うのをやめる実践を続けるうちに、ある日、自分の中から職場や社長への不満が全く湧き上がらなくなった、まるで映画のワンシーンを見ているように自分の思いが切り離された、という内容が書かれています。

第一部の手記を読んで、もっと知りたいと思ったいいタイミングで「第二部 ヨーガの教え」に読み進めることができるのも、魅力の1つです。

最近の松山からは以上です~。興味がある皆さまに手にしていただけたら、本当に嬉しいです!

★★★

真実を求めて』の他、私たちの師の教えの総集編ともいえる『マハーヨーギーの真理のことば』、またヨーガのエッセンスが小さな本にギュッと詰まった『ヨーガの福音』、見ているだけで作ってみたくなるお料理の本『さまらさの台所』など、様々な書籍があります。
書籍・物販セールの詳細はこちらまで。

セール期間も、残りわずかとなりました。どうぞこの機会をお見逃しなく!!

 

MYM京都 


歓びの春の祝祭を終えて

京都では桜が見事に満開となる中、昨日4/7(日)「サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラー ――神性示現大祭――」が行なわれました。日本各地から、そしてオンラインでもニューヨークや台湾を含め多くの仲間たちが集い、歓び溢れる格別な時をともに過ごしました。

マーラー

祭壇に捧げられた美しいマーラー(花輪)

ホーリー・マザー、シュリー・サーラダ・デーヴィーへのメッセージ、インドの風土も感じられるマザーの生涯の映像、彼女の日々の暮らしを紹介するコーナー、その他聖劇、讃歌など、今回は、見て、聞いて、歌って体感できるさまざまな企画が盛りだくさんでした! 母性愛と慈しみをもって、万物すべての避難所となるべくご自身を与えられたマザーの生きざまについて、楽しみがらも深く感じることができたのではないでしょうか。

讃歌

会の最後に全員でマザーへの讃歌を捧げました

祝祭では聖なる存在の息吹、仲間たちの情熱に触れてたくさんの活力をいただきました。それを糧にヨーガの道へとさらに邁進していけますように!

後日、ブログにて当日の感想などをご紹介させていただきます。
(また会員サイトではより詳細な内容を掲載する予定です)

 

マハーヨーギー・ミッション 


春の祝祭のご案内

京都の街並みにも桜の花があちこちに咲き始めました。
青空の下、満開の桜を目にすると、心の奥に光が差し込んだように、まるで冬の寒さでギュッと凝り固まっていたものが溶かされたような、そんな晴れやかな気持ちになります。

さて、そんな春風の中、4月7日(日)には、「サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラー ーー神性示現大祭ーー」を開催いたします。

この大祭は、古来より連綿と続く永遠の真理であるサナータナ・ダルマと、その具現者であるアヴァターラ(神の化身)たちの顕現をお祝いし、最上の感謝と歓びを捧げさせていただく祝祭です。

今回は、「真の愛(プレーマ)と献身」をテーマとし、シュリー・ラーマクリシュナの伴侶であるシュリー・サーラダー・デーヴィーに焦点を当て、宇宙の聖なる母の権化である彼女の本質、その生涯に迫ります。

当日はシュリー・サーラダー・デーヴィーへの祝辞や、彼女が師のもとで暮らされた日々のご紹介、聖劇、その他と、濃密ながらも楽しいコンテンツもご用意していますので楽しみにしていてくださいね。

また今年は実に5年ぶりに実開催が可能となり、多くのグルバイが京都に集います。そしてオンラインでは遠方や海外のグルバイとも繋ぎ、共に歓びを分かち合える貴重な時間となることでしょう。

ジャイ・サナータナ・ダルマ ジャイ・アヴァターラ!

オーム・タット・サット オーム!

マハーヨーギー・ミッション 


ヨーガの1日 ~春分の日🌸~

春の嵐がやってきた2024年3月20日、春分の日のこと。京都の一角に佇む150年以上前に建てられた趣のある京町家でたくさんの人が「ヨーガの1日」を過ごした。そこは、聖者の庵、マハーヨーギー・アーシュラマと呼ばれている。

春分の日、当日のアーシュラマ

 

75年前の11月23日に、可愛らしい男の子が誕生し、天真爛漫にすくすくと育ち、8歳の頃に真我を悟られた。人々のために真実を生き続けられ、誰もが分かるやさしい言葉でそれを伝えられた。周りの人は彼のことを敬愛を込めて「ヨギさん」と呼んだ。

時は経ち、ヨギさんは、お姿を隠された。弟子たちは、ヨギさんの息吹いっぱいのこの大切な場所で、自分たちがヨギさんにそうしてきてもらったように、他の人にもヨーガの素晴らしさを感じてほしいなと思った。ヨギさんの優しさが溢れるこの場所に、自分たちだけじゃなくて、他のみんなと一緒に集い歓びを分かち合いたいと思った。ヨギさんだったらきっとそうすることを喜んでくださるよね、と。

ヨギさんは、お姿を隠されたけれど、たくさんの道しるべとなる教えの言葉を置いていってくださった。『マハーヨーギーの真理のことば』の本の中にも輝くその真実ーーヨギさんから教わったアーサナ、瞑想、さまらさ、キールタン、真理の言葉、それらをもっといろんな人に体験してもらおう〜!そんな思いからの特別な日が「ヨーガの1日」だった。

その日、一階では真理の教えに触れるワークショップしおり作りが、二階ではクラス体験が行なわれた。楚々としたアーシュラマの空間に、一人、二人、三人・・・と人が増えるごとに、静かな歓びの輪が波紋のように、じわじわと空間とハートに広がっていった。

時折、外には雪が舞い、極寒となった京都だったけれど、アーシュラマの室内は凛とした空気と人々の活気と歓びで瑞々しい気配に満ちていた。ガタガタと強い風の音が聞こえてきたり、伝統的な京町家だから隙間風も入ってくる。ヨギさんは、寒い季節もいつもここで簡素な格好で、来る人々を柔和な笑顔であたたかく迎い入れてくださっていた。

集った人たちは玄関で受付を済ませると順番に、自然と譲り合いながら、ゆっくりアーシュラマの趣ある階段を上っていく。

さぁ「ヨーガの1日」の始まり!朝は、アーサナクラスから始まった。

マハーヨーギー・アーシュラマでのアーサナ体験クラス

それぞれが集中し、真剣に取り組む。

マハーヨーギー・アーシュラマでのアーサナ体験クラス

 

続いて瞑想クラス。深く瞑想に入れたという声もあった。

マハーヨーギー・アーシュラマでの瞑想体験クラスマハーヨーギー・アーシュラマでの瞑想体験クラス

 

お昼には、さまらさの台所。

さまらさのお弁当と桜の花のワカメのおすまし

さまらさのお弁当と桜の花びらがふんわりと浮かぶおすまし。

マハーヨーギー・アーシュラマでのさまらさの体験クラス

 

午後からはキールタンクラス。一階にもみんなの朗らかな歌が響いていた。

マハーヨーギー・アーシュラマでのキールタン体験クラスキールタンを歌う二人

* * *

二階に参加者が上がってくると、心地良い緊張感の中にも、わぁ・・・と何かが綻ぶような笑顔があった。寒い中、春に向けて新芽が顔を出すかのようなそんな爽やかな表情。
二階の間には、簡素で優美な空間が広がり、真正面の窓からは裏庭の真っ白な木蓮と濃いピンクの桃の花が絵画のように美しく見えている。階段の上の壁には、まもなく咲きそうな一輪の木蓮がそっと上品に生けられ、重厚な存在感を放つ黒光りした祭壇には、偉大なるヨーガ行者のお姿のババジ像が見守ってくださっている。サットサンガ(真理の集い)が行なわれていた時と同じように蝋燭が灯され芳しいお香が漂う。お部屋には、ヨギさんが手掛けられたサハスラーラ・チャクラの旗と、息を呑む麗しさの白ターラーの絵画が飾られていた。

どの体験クラスも10名以上の満員御礼!参加者の真剣な熱によってヨーガ体験が進められていった。クラスを終えた人は、また階段を下りてくる。上がっていく時とは何かが違う。さらに清々しくなった笑顔で「場の空気がすごかった・・・」という感嘆の声も聞こえてきた。これは、きっと実際に体感した人にしか分からないこと、何か言葉では言い表せないものを感じられたのだろう・・・。

一輪の木蓮

初めてアーシュラマの玄関の戸を開け、ちょっと緊張しながら一歩中に入り、そして奥の階段をゆっくりと上がる。その初めての瞬間は誰もにとって一度だけ。今回参加される人にとっての、その大切な時。朝から夕方までずーっとヨギさんが、来る人、来る人を柔らかいあの笑顔で、もてなしてくださっているようだった。なぜなら、こんなふうに初めてアーシュラマを訪れるみんなが安心して集えるのは、ヨギさんの息吹に包まれているからで、ここはヨギさんが最初にヨーガを人々に伝えてくださった原点の場所、そして覚醒された場所、毎日、朝起きて、夜お休みになった場所、どこをどう切り取ってもヨギさんの呼吸、眼差し、手のひらの中だったから。これからヨーガに出会う人たちの、この日のためにヨギさんがすべてを整えて万全に準備してくださっていたのかもしれない・・・
1日は、あっという間に突風のように過ぎ去り、参加者たちは楽しそうに真理の言葉を葉っぱ形のしおりに書き留めて、胸に持ち帰った。

しおり作り

いつもヨギさんにお会いすると、自分の求めているものや答えを頂く。知らないうちに真理の言葉を胸に持ち帰っていた。今、ヨギさんが直接お言葉を発せられなくても、これからも同じようにそれを受け取ることができる。聖者の口から溢れた真実の言葉は永遠だから。生命の根源である一つの真実が、いろんなヨーガの体験を通して、みんなに届けられた日、参加者だけではなく関わったすべての人が、それぞれのヨーガの1日を過ごした。

階段の上を見ると、朝は、まだつぼみに近かった木蓮が、嬉しそうに花開いていた。これから、たくさんのさまざまな花が開いていく。
ヨギさんの真理の言葉が、これからもどんどん広がっていきますように。

 

当日の夜に流れたMYM Instagramストーリーズより。

ナリニー


ホーリー・マザーからの贈り物③

毎日ホーリー・マザーを思うことを始めてから、3ヶ月ほど経ちました。

聖典を読むことでそのお人柄に触れ、1つでも教えを実践するよう努めることで、ホーリー・マザーはたくさんの贈り物を与え続けてくださっています。

日常生活の中で、今しようとしている行為が教えの通りになっているかを確認するようになったこと。
仕事で重要な選択をしなければならない時に、ホーリー・マザーが見守ってくださっているという安心感から、穏やかな気持ちで判断できたこと。
そして、意識している時も意識していない時も、確かにホーリー・マザーは傍にいてくださっているのだと感じてからは、心にピタッとホーリー・マザーのお姿が張り付いたようになったこと。

そうした贈り物は、ホーリー・マザーに近づこうとする人みんなに等しく与えられているのだと思います。


部屋にあるホーリー・マザーのお写真

 

毎月1回開催されている東京の瞑想会では、この3ヶ月、ホーリー・マザーの教えに触れて印象に残ったことや、そこから感じたことを話し合っていました。
ホーリー・マザーにほとんど触れたことがなかった人も、少しずつ聖典を読むことで、親しみを感じるようになった様子が伺えました。

計り知れない内面的な強さを感じた。
人々がどのように信仰を持とうとしていたかを知ることができた。
遠い存在ではなく、私たちと同じ存在なのだと感じた。

様々な感想を聴く中で、特に印象残ったのは、Kさんのお話でした。
『ホーリー・マザーの生涯』を読み、家住者として信仰を求める者として、勇気をもらえた、と話してくれました。本の中に書かれている数々の利他的な行為から感じるものがあり、それは師の教えとも重なり、Kさんにとって大切な気付きへと繋がったそうです。
家族に対して、自分の思いやこだわりをなくして、家族が喜ぶことを行為したい。時にそれが難しいこともあるけれど、誰もの中に神がいると教えてくださっている、それこそが真実だと信じて。
そう話されるKさんの姿に胸を打たれました。きっと、Kさんもホーリー・マザーからの贈り物を受け取られたのだと思いました。


瞑想する前にみんなでホーリー・マザーを讃える歌を歌いました。

聖典から聖者の生き様や教えを学びつつ、こうして志を同じくする仲間と語り合うことで、1人では得られない気付きや学びがあります。

以前先輩グルバイから、神を想い、神に近づいていくほどに、神もこちらに近付いてきてくださるのだと聞きました。
今私たちがホーリー・マザーに少しずつでも近づこうとすることで、ホーリー・マザーはもっともっと私たちへと歩み寄ってくださっている。そのことを瞑想会でのみんなの話を聞いて確信しています。

ハルシャニー  


『Paramahamsa』表紙絵シリーズ ⑧

今回は、『Paramahamsa』No.80の表紙絵とこの絵を描いた時の時のことを紹介させていただきます。

2010年初夏、私たちはヨーガ・ヴィハーラに毎週集い、キールタンを歌っていました。一つの歌を何度も繰り返し、その歌の本質に迫っていくのです。

そして「ジャイ・マー」を歌う時、私はいつもシュリー・ラーマクリシュナが愛した「カーリー・マー(女神)」に思いを捧げていました。繰り返し歌い、心の奥におられるカーリーに近づくほどに感じるのは、ヨギさんと同じ眼差しをもつ慈悲深き御方ということでした。その瞳はまさに愛そのもの。カーリーは姿こそ違うけれど、私にとってはヨギさんでした。

通常カーリーはドクロの首飾りを付けて生首を持ち、腰には人の手を切り取ったものを巻いている姿で表されることが多く、血を飲み込んだ真っ赤な口から舌をぺろりと出しています。彼女はなぜ舌を出しているのでしょうか。
おびただしい血が流される殺戮、私たちにとっては恐怖そのものですが、その苦しみを感じているのは、私たちの心にすぎません。それは煩悩や無知の象徴なのかもしれません。でもカーリーはそんなことは全くおかまいなし。 彼女にとってはあらゆることが遊びなのだと感じたのです。
そう感じてから、私の中のカーリーはとてもおちゃめな存在に変わっていきました。
シャクティのメンバーがマーだけに気持ちを集中して献歌できた時、カーリーはいとも楽しげに笑い、踊りだすのでした。

シャチー


アートマンが愛おしい

聖典の真実の言葉から、心に留めてほしいものが一つあるのです。それはある覚者が語ったもので、「夫が大切だから夫が愛おしいのではなく、アートマンが大切だから夫が愛おしい。妻が大切だから妻が愛おしいのではなくて、アートマンが大切だから妻が愛おしい。子供が大切だから子供が愛おしいのではなくて、アートマンが大切だから子供が愛おしい。僧侶が偉大だから尊敬すべきなのではなくて、アートマンが尊いから僧侶が尊い」。

『マハーヨーギーの真理のことば』P87

この世界には自然と愛情が湧いてくる相手もいれば、そうでない相手もいるように見えてしまいます。でも、師であるヨギさんはそんなことには頓着せず、いつも目の前の相手の本質だけを見て接してくださっていました。それは弟子に対してだけではなく、全ての人や物に対しても同じでした。そしてヨギさんの見ておられた世界を言い表したものが上記の美しい言葉なのだと思います。

対人関係で毎日色んな出来事が起こり、時には相手に対して複雑な感情を抱いて心が混乱してしまうこともあります。それでもヨギさんのまっすぐなまなざしを思い出すと、本当はヨギさんが見ておられた世界が真実なのだと認めざる得ない気持ちになって、自分の心のあり方を正していきたいと強く思います。ヨギさんはご自身の生き様を通して、私達に真実を見せてくださいました。

でもその心さえも超えて、その奥にある本質を見つめることができれば、そこには何の違いも見つけられません。区別のない、差別のない、無差別な一つの実体が在るだけです。そして、私たち自身がそれであるということです。私もそれならあなたもそれである、万物がそれである、それだけが在る。

『マハーヨーギーの真理のことば』P87

いつかヨギさんと同じ世界が見れるように、全力でヨーガに励んでいきたいと思います。

船勢洋子


送別会での出来事

春は卒業や入学の季節ですね。私も1月末に5年程務めた仕事を退職いたしまして、最終日に送別会を開いて頂きました。その時の出来事です。

職場の皆さんと話していると、島本さんが掃除をしたり、花を飾ったりして職場の雰囲気をよくしてくれて助かった、と数名の方から言って頂きました。
そのように思っていてくれた方がいたのかと、素直にうれしく思いました。それと同時に、以前私はそういうタイプの人間ではなく、ヨーガを学び進めるうちに徐々に性格が変わっていたことに気付きました。少し苦手なことでも進んで行なうことができたり、美しいものに素直に感動するようになったのかもしれません。大変有り難いことだなと思いました。これまで丁寧にヨーガを教えて下さった、師や兄弟弟子のお姿が思い浮かびました。

また送別会の中で、職場の皆さんから花束や花瓶やコーヒー豆などの贈り物を頂きました。私はコーヒーが好きで、職場でもよく豆を挽いてコーヒーを作っていました。コーヒーを作るようになったのは、2020年にCave(ニューヨーク・ミッションの拠点)に滞在した時に師から教えて頂き、美味しいと思ったからです。そして、花の美しさを教えて下さったのも師でした。このことに気付いた時、私は師への感謝の気持ちで胸が一杯になりました。

師は、家の中でアーサナや瞑想をしているのは心を制御する練習をしているようなものであり、外に出てからが真剣勝負だと仰っていました。人との交わりの中で、心を制御し続けることはとても難しいことだと思います。ふらふらと飛び回る心を注意深く観察し、真理に留めておかねばなりません。自分の殻に閉じこもることなく、周りの人達と調和し、そして役に立てるよう、これからもヨーガの修行をこつこつ続けていきたいと思います。

職場の皆さんから頂いた花束。

島本廉


New!! ヨーガ・瞑想クラス【45分/京都・大阪】

3/26(火)〜5/28(火)までの期間、京都・大阪で新クラスが開講します。

New!! ヨーガ・瞑想クラス【45分/京都・大阪】
↑ 詳しい内容はこちらからご確認ください。

まだまだ寒い日が続きますが、日差しの中に春の輝きを感じる今日この頃、春を迎える清々しい気持ちと、コロナ禍も明けて始動開始!そろそろ新しいことに挑戦するよい時候ではないでしょうか!?

そんなとき、瞑想を始めてみるのはいかがでしょうか?瞑想と聞くと良いイメージがある方が多いと思いますが、実際にはどう良いの?何をしているの?方法は?など意外と分からないことも多いと思います。このクラスでは、そんな疑問点にもお答えしながら、まずは静かに座るということに慣れていただきたいと思っています。またアーサナ(ヨーガのポーズ)をすることで呼吸が落ち着き、瞑想がしやすくなるということも実感していただけるでしょう。瞑想することによって日常で良い変化を感じていただけると思います。

45分という短いクラスとなりますので、ヨーガや瞑想を一度体験してみたい方、忙しいけれど少しの時間でも瞑想する時間を持ちたい方、もちろんすでにヨーガのクラスに通っているけれど、改めて瞑想に取り組みたい方も大歓迎です!気軽な気持ちで来ていただけると嬉しいです。
お得な4回カードもありますので、この期間に瞑想の習慣を身に付けませんか!

サティヤー