二元性を超える

二元性ってなんでしょう? この言葉、私はヨーガをして初めて聞きました。調べてみると「一つのものが二つの原理によって構成されていること」とあります。これでもなんのこっちゃ?と私は思います。ヨーガでは、二局対立したもの、例えば「好きと嫌い」「暑い寒い」など教えてもらいました。例があるとちょっと分かりやすいですね。
ヨーガはその二元性を超えると言われます。じゃあ超えるってどういうこと、それらがなくなるということでしょうか?

今年の夏は暑かったですね。(まだ続いていますが)今年「ヨーガはやっているけど、私は決して二元性は超えられない……」と思ったのです。この暑さを超えるなんて絶対に無理!!

前回のクラスで、二元性を超えるのに一番効果的なポーズは前屈(パシュチモーッターナ・アーサナ)だと教えてもらいました。前屈のポーズ、知っていますか?
前屈する時は足を前に伸ばして座り、つま先は天井に向け、膝はしっかりと伸ばします。
前屈1
背骨をまっすぐに伸ばしたまま足の親指を持ちます。この時、もう一度しっかり腰を伸ばし、吐く息とともにお腹を太ももに近づけるようにして前屈します。
前屈2
お腹が太ももに近づいて来ると、だんだん体が2つに折れているのでお腹の辺りは圧迫され、呼吸が窮屈になります。お腹の辺りに熱を感じて暑い!顔が足に近づくと吐いた息が顔に跳ね返ってまたまた暑い!ここでゆっくりと呼吸を繰り返すのですが、なんて窮屈なポーズでしょう!?でもこの窮屈さに耐える!?受け入れることで二元性を超えていけるのだと言われたのです。
前屈3
(写真の私、ちょっと力んでますね。そして、足の先見てください、少し逃げています。難しいな〜)

二元性を超えるというのは「暑くない、寒くない」というふうに無感覚や鈍感になるのではなく、感じるけれど心がそれに振り回されないことだと教わりました。

「なーんだ!暑いとは感じてもいいんだ!」と喜んだのもつかの間、それに心が振り回されないと言われ、うーん 🙄 、私の場合は振り回されまくりだな〜と思いました。

写真の前屈の形、なかなかきついですが、それを行うときにはただ呼吸に集中して行います(「痛い!とか、もうやめたい!とか思ってもすぐにストップ! 呼吸、特に吐く息に集中します」)それによって耐える力、ただ耐えるだけでなく、心が不動になる力を養ってくれるということです。日常では、一つの思いが浮かぶと、それに関連して連想ゲームのように思いがつながります。「暑いな→汗だくで気持ちが悪いな→涼しいところにいたいな→仕事に行くのが嫌だな→アイスでも食べようかな……」でもアーサナをしていくことで新しい回路ができると言われました。それは、感じるけれどそれによって余計な思いは出ないという回路です。「今日も暑い!以上!(夏だから当たり前的な?)」こんな感じでしょうか。

もちろん、前屈の形だけでなく、それはアーサナ全体を通してできるようになるのだと思います。今年のような暑いときにも、まったく暑さに翻弄されなくなったとしたら、それはたいしたものだな〜と思います。来年の夏のためにも、がんばってアーサナしておこう !


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