「ブラヨーヘイ」vol.4 四条河原町編(2)

「ブラヨーヘイ」四条河原町編(2)は、タワーレコードです😎🎧タワレコ①
最近はiTunesなどネットでダウンロードして音楽を聴く時代になってきていますが、僕はアナログCD世代なもので、ダウンロードはしたことがありません😣
ただ、レコードやCD、ダウンロード配信にと、時代によって音楽を聴くツールはさまざまですが、それらは「音楽が記憶されたメディア(媒体)」と括ることができると思います。そこで今回は「記憶」についてちょっと取り上げてみたいと思います。

人間が記憶という力をもっていることは、誰もが実感していることだと思います。ただその力、つまり記憶力は人それぞれで、程度の差がありますよね。
僕は以前、ヨーガの先輩弟子である京都大学卒のサナータナさんとハワイ大学教授のヴィショーカさんと記憶力について話す機会がありました。サナータナさんは何かを覚えるときは「記憶の引き出し」のようなものを使っているそうで、その力は生まれながらに備わっていて「自分でもズルいと思う」と話していました。ヴィショーカさんは「記憶力というのは筋力のようなもので、トレーニングしたら身に付く」と述べていました。二人は共感するように記憶力について話していましたが、詰め込むだけの勉強しかしてこなかった僕とは次元が違うなと思いました(一応、龍谷大学卒&修士課程修了)😓
この記憶力があるのとないのとでは学歴や職種などにも少なからず影響し、その人の人生が変わるほどの力だと思ってしまいますよね〜😑

虚空蔵菩薩

虚空蔵菩薩坐像 石徹白大師講 平安時代後期(12世紀)頃の作

歴史上においては、日本で高僧といわれている弘法大師空海が20代前半の頃、記憶力を増長させる修行法を行なっていました。それは「虚空蔵求聞持法」という修行法で、智慧の象徴である虚空蔵菩薩の真言を百万遍唱えたら経典の教えをすべて記憶できるというものでした。空海はこの修行に勤しんだ結果、土佐の室戸岬の洞窟で「谷響きを惜しまず、明星来影す」という神秘体験をします。記憶力増長のために行なっていた修行でしたが、この体験後に空海は、この世の儚さと厭離を感じ、慈悲心が生じるようになったと自らの著書『三教指帰』で語っています。この虚空蔵求聞持法は空海にとって記憶力以上の霊的な変化をもたらしたものだったようですが、天才と呼ばれる空海も記憶力を欲していたことが見て取れるエピソードです。

僕自身、ヨーガをして記憶力が格段に良くなったということはありません。なんせ龍谷大学出身ですから😓ただ何年か前、記憶に関係する瞑想体験がありました。ヴィヴェーカーナンダという聖者に瞑想していると、光のようなものに吸い込まれていき、その途中、何かが見えたので引き返すと、そこには「巨大な壁」がそびえ立っていました。そしてよく見ると、その壁一面には「無数の小箱」が整然と埋まっていました。瞑想から醒めた時、これは「心の記憶構造」ではないかと感じました。つまり、膨大な量の記憶をカテゴライズして所有するという記憶の仕組みではないかと感じたのです。そしてその後、タワーレコードの店内――膨大な量のCDがジャンル別にカテゴリー分けされ、簡単に見つけられる仕組みーーが心に浮かび、タワーレコードが心の記憶構造と類似していると思ったのです👀💡
タワレコ②

約2年前に僕は介護福祉士の国家試験を受けました。その時の勉強法は、以前のようにただやみくもに詰め込むのではなく、ざっくりとですがカテゴリー分けを行ないながら整理して勉強を進めるタワーレコード式勉強法を取り入れてみました。そうすることで勉強がしやすくなり、結果的に試験にも通りました😎✌️といっても、合格率60%の試験でしたが……😅

最後になりますが、師であるヨギさんは記憶について次のように話していました。
「空海は若い頃に虚空蔵求聞持法をしていたということで苦労人だったということが分かる……私は中学生の頃、記憶力が良すぎて何でも覚えてしまうのが嫌だった。それで記憶することをやめようと思った。そう思った瞬間、記憶することをやめれた」
あり得ないような話ですよね……物だけでなく記憶やその力の放棄、また思いと行為の完全なる一致を物語る驚愕のエピソードだといえます……😲‼️

飯尾洋平


「ブラヨーヘイ」vol.4 四条河原町編(2)」への2件のフィードバック

  1. 谷 憲幸

    いや〜記憶力。介護ヘルパーになってから
    抜け落ちてますね。嫌な記憶は鮮明に覚えてますが。なかなか面白かったです。

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    1. 飯尾 洋平 投稿作成者

      谷さん、見てくださったんですね!
      どうもありがとうございます

      返信

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