師は先日、台湾ご布教の旅から日本に戻ってこられました。久しぶりに師と対面された台湾の弟子たちの歓喜の様子が目に浮かびます。今回もどれほど多くの人たちが、師から届けられた真理の光と愛に救われることでしょうか、想像もつきません。前回のブログにも紹介されていましたが、貴重な師の書かれた教えを、私たちもこの目で、直に見たいものですね。
さて、春の祝祭ではシュリー・ラーマクリシュナの魂に触れて歓びに感激し、その至福は今もこの胸に留まり続けています。今回は、その直弟子であるスワミ・ブラマーナンダの教えをご紹介したいと思います。スワミ・ブラマーナンダは、弟子たちから尊敬をこめて、マハーラージと呼ばれていました。
「マハーラージ、どのようにしたら平安が得られるのでしょうか」
「平安は、神を愛する者のハートに宿るのだ。神なしには君の人生は不毛である、ということを理解したまえ。かれを恋い慕っていれば、平和がやって来るだろう。人がこの世に平安を見出し得ない時、内部に離欲の念が育ち、かれは神に惹かれる。人がこの世の不毛を理解すればするほど、かれの神への帰依心は深まり、内なる平和は増大する。渇きが激しいほど水が美味しいだろう。まず渇仰心を養いたまえ。そうすれば神の中に平安を見出すであろう」
平安という言葉はヨーガを学び始めてから、非常に身近に感じる言葉となりました。以前は本当にそれは、ただの知っている言葉に過ぎなかったのだと気付かされます。ヨーガを学び、神なる真実の存在を知ってから、平安はずっとこの胸の奥に在り続けているのだと感じられるようになりました。私は改めて、師と出会った時のことを思い出しました。師からヨーガの教えを授かった帰りのバスの中で、「私は知ってしまった、もう元には戻れない」と思ったのでした。その時、私はこの世の不毛を理解し、神への帰依心をもったのかもしれません。
しかしまだまだ永遠の平安を見出してはいません。さらなる平和を目指し、精進したいと思います。
ダルミニー