8月に入りましたね。
夏休みシーズンということで、ブログもちょっとラフな感じから入ってみたいと思います〜🏄♂️
京都 鴨川
最近、WOWOWで放送されていた『ぴぷる』というドラマを仕事場で観る機会がありました。
人間と人工知能(AI)を搭載した人型ロボットが結婚できるようになった2030年の京都が舞台で、冴えない男性が「ぴぷる」という名の美少女AIロボットと結婚生活をするという物語。
最初は「あんまり面白そうじゃないな、このドラマ」と思って視聴していたのですが、人間は嫉妬深くエゴ的であり、逆にAIロボットは夫の好き嫌いを学習したりして素直に夫に尽くす存在で、なんだか健気で可愛いのである。古都の雰囲気と近未来的内容の対比も合間って、「うーん、人間って何だろう👀?」ということを考えさせられるドラマでした。
その何話目かに、「人の匂いの種類」を話すシーンがあったのですが、AIロボットには醸し出せない人間の特徴の一つに「匂い」があるのだなと思いました。
では、人間の最大の特徴とは何だと思いますか?
ひと昔前なら「知性」と答えられたかもしれませんが、人間の知性と同等の、またそれを凌ぐAIロボットの開発が進むと、そうとも言えない時代になってきているなと思います。
それでこのドラマの最後、涙を流すことがプログラムされてないAIロボットでしたが、夫を想って涙を流し、命を終えます。夫がそのことを開発者に話すと「それはバグだ(コンピュータープログラムにひそむ誤り)」と言います。でもその開発者は「あなたがそう思うのならいいんじゃないんですか」と言って、「信じたいものを信じるのが人間ですから」と言い加え、ドラマは終わりました。
「信じたいものを信じるのが人間」ーー
このセリフを聞いて私は、人間の最大の特徴は「信じる力」「信仰の力」ではないかと思いました。そして、スワーミー・ヴィヴェーカーナンダの次の言葉を思い出しました。
「宗教ほど人に多くの祝福をもたらしたものはないのに、同時に、宗教ほど大きな恐怖をもたらしたものはないと知るのです。宗教以上に平和と愛に貢献したものはありません。宗教以上におそろしい憎悪を生み出したものはありません。宗教以上に人の兄弟関係を身近にしたものはありません。宗教以上に人と人の間に強い敵意を育てたものはありません。宗教以上に多くの慈善的施設を、人々のためでなく動物までも救うための病院を、建てたものはありません。宗教以上にひどくこの世界を血に浸したものはありません。同時に、これらのすべての激しい宗教間の争いの最中に、なお、常に、そこに調和をもたらそうと努める思想の底流があり、それに携わる一般の人々、哲学者、および比較宗教の学徒の群があったこと、そして今もあることを、われわれは知っています」
ーー『ギャーナ・ヨーガ』「普遍宗教」ーー
このヴィヴェーカーナンダの言葉から、人の信じる力、即ち「宗教」が人類とその歴史に大きく影響してきたことが感じられます。
そしてこの現代、「何を信じるか?」が問われているようにも思います。
インターネットの普及により、どこの国にいても誰とでも繋がれ、自分の思いや相手の考えを発信・受信できる世の中になってきています。一宗一派の宗教、人種による優劣思想や争いは未だにありますが、そんな小さな違いや垣根を超え、「誰もの本質に在るもの」「普遍の存在」を感じることが大切だと私は思います。
私自身、師の存在と、そして師の次の教えを信じています。
「自分の中に、本当に尊い存在があるということを信じてください。神は雲の上にいるのでも、宇宙の果てにいるのでもない。あなたの胸の中にいます。それは不滅の存在であって、純粋な意識のことです。それは誰もの本質なのです。そのことを知らないから、人々はみな苦しんでいるのです」
ーーシュリー・マハーヨーギー・パラマハンサーー
「人間とは何か?」
「何を信じるのか?」
答えが見つかってない人は、夏休みの宿題によいのではないかなぁ〜と思います😄📝
ゴーパーラ