投稿者「サーナンダ」のアーカイブ

2015松山瞑想特別クラス入門・実践編 第2回目

11月14日、15日と松山瞑想特別クラスのため松山に行ってきました〜。

雨が心配でしたが、天候にも恵まれ、本当によい機会になりました。

講座の方は、41名の方が参加され、初めての会場となる松山市総合コミュニティーセンターで行ないました。テーマは「自分を信じる/自分自身を知る」ということで、真実の自己を探求するという瞑想法について学びました。

松山瞑想

これまでも本当の私は肉体でも心でもなく、さらにその奥にある純粋な意識という教えは学んできていたので、今回は、入門・実践編ということもあって、一歩進んで具体的な瞑想の手がかりをつかんでいただこうと思いました。それで、いつもどうにかしたいと思っている悩みや苦しみ、あるいは執らわれといった「私の何か(悩み、執らわれ)」ではなく、「私」自身に話をフォーカスしていきました。

心は本当に悩むことが好きで「何か」にかかりっきりですが、「私」そのものにはあまり関心がありません。「そんなことない!自分がどう生きていけばいいのか、何をしたいのか知りたい」という声はよく聞きますが、よくよく考えてみたら、関心があるのは「人生」や「やりたいこと」であって、「私」自身ではないのですよね〜。

今回はそうではなくて、純粋な「私」そのものを探求することに焦点を当てたわけです。そこにすべての答えがあると言われていますし、何より自分自身の本性を知らないからこそ心はいつまでたっても安心できないのだと思います。心自身に「私」を探求させることによって、だんだんと「何か」への関心は薄れ、自己の真実にたどり着くと教えられています。

真実の自己=真我の探求は、「私は誰か!?」という問いを手がかりに真我を探し求めていく古代からある瞑想法です。「私」は瞑想者自身ですから、瞑想の対象ではなく、どこまでいっても主体であり、客体にはならないのです。いつもは苦しみや悩みという客体と「私」は同一化してしまっていますが、苦しみや悩みは「私」ではありませんから、つねに主体である「私」に留まり集中していきます。

そういうお話をしたので、なかなか感触がつかみにくかったかなとも思いますが、手がかりになったという感想もあり、嬉しいです。

  • 私は誰かということは本当にふと出てくる疑問であり、探求していくことで真理に少しでも近づけると思うと、すぐにでもやっていきたい!という気持ちになりました。
  • 今まで真我の探求はよくわからなかったけれど、講座を受けてみて、やってみてもいいかなと思いました。
  • 講座中の瞑想の中で、自己同一化しているものを観察していくと、それ自体が変化して小さくなっていくようでした。瞑想を続けていく力をいただきました。

答えは自分の中に既にあるはずですから、後は実践あるのみですね。

二日目のサットサンガは、20名の方が参加されました。

松山サットサンガ

今回は質問の内容が実践的で、またサットサンガ初参加の方も多くて以下のようないろんな質問があり、一層充実してきたような気がしました。笑いと涙と真剣さが溢れるサットサンガとなりました。

  • 自分の心をどのように日常(家族)の中で制御していけばいいか真剣な悩みや、正直の実践方法、スイーツの断ち方やお肉の減らし方、日々のヨーガのありかた等
  • 真我の探求とバクティ瞑想、識別瞑想の具体的な進め方
  • 真理とは何か、正しいとは何か
  • アーサナや呼吸、プラティヤーハーラ(感官の制御)
  • 死、輪廻転生、カルマの法則
  • 師のダルシャン

松山サットサンガ2

素晴しい学びの機会をいただいて、ありがとうございました!

次回は、12月12日、13日になり、講座の方は「愛の力で瞑想する」になります。具体的なバクティ瞑想について学んでいきたいと思います。

サーナンダ

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歓喜!The Eternal Quest ―永遠の探求

The Eternal Quest  logo

2015年11月3日(祝・火)に、kokoka OPEN DAY グローバルステージにて、マハーヨーギー・ヨーガ・ミッションによる「The Eternal Quest―永遠の探求ー」を上演しました。

多くの人でにぎわうイベントでしたが、艶やかなオレンジ色のサリーを身にまとうシャクティは、ひときわ人々の目を引いていました。

公演内容は素晴しいの一言!!!様々な国籍の多くの人が行き交う会場でしたが、アーサナとキールタンの息をのむような迫力と歓喜に、足を止めて見入る人もいました。会場全体をヨーガのプラーナが包み込み、雑然としていたプラーナが静まり返っていったような気がしました。

当日の公演内容を写真を通してご紹介したいと思います。今回の公演を推進したヨーガダンダとミラバイからのブログ読者の皆さまへのメッセージも最後に紹介しています。

インタビュー
冒頭のインタビューで今回の見所について説明するヨーガダンダとミラバイ

 

この宇宙はどこから来たのかー。

Where did this universe come from?

「The Eternal Quest―永遠の探求」は、詩人たちのこの聖句から始まりました。

アムビカーニランジャン

第1部ラージャ・ヨーガ編では、アーサナを実践し、瞑想に没入するヨーガ行者の姿を、若き現代のヨーガ行者たちが披露しました。

アーサナ③ アーサナ② アーサナ④

 

その一方で、神を、永遠の恋人として慕い、恋い焦がれ、そして神に狂い、神と一つになった人たちが現れてきました。

There is another way, there are those who are fall in love with God. God becomes a lover. It’s a crazy love, an everlasting love, a love that reels out of control, uniting human and God ― as one.

第2部となるバクティ・ヨーガ編は、詩人たちのこの聖句で始まります。シャクティの登場です。オレンジ色のサリーやクルタに包まれたその姿は、会場に開いた満開の蓮の花のように鮮やか美しく、観客の目を釘付けにしました!

キールタン① キールタン② キールタン③ サティヤー 観客ミラバイ② キールタン④ キールタン⑤ ミラバイ① キールタン⑥ キールタン⑦ ミラバイアップ キールタン最後

最後に満場の拍手が沸き上がり、公演は終了しました。

キールタン拝礼

公演後、たくさんの方々がMYMのクラスのチラシを求める姿がありました。また感想もたくさん寄せられていたようで、ヨーガダンダとミラバイの言葉で紹介致します。多くの縁がつながることを祈っています!


古い聖典に書き記された言葉に命が吹き込まれ、蘇った!と感じました。詩人たちによって語られ、演者たちが体現することによって、連綿と続いてきたヨーガ行者やバクタたちの思いが今という瞬間に顕われて、その場にいたみんなで共有することができたのではないかと思います。
ヨーガは特別なものではなく、国や人種、時代に関係なく、誰もにとって大切な永遠のテーマを探求していくものだということがお伝えできたら幸いです。
企画から当日に至るまで、たくさんの人と関わらせていただいて、本当に楽しかったです!
またやりましょう!  (ヨーガダンダ)

あっという間に終わりました!
キールタンを歌ったメンバーからは、終わって「楽しかった」という声がたくさん漏れましたが、見ておられる方からも「みんなが本当に楽しそうだった」というご感想をいただいたので、本当にそうだったのだなと思いました(笑)。
他にも何人かの方からご感想をいただいたのですが、「その場の空気が変わっていった」「空間が至福で満たされて、一つにまとまっていった。異次元になっていった」というふうな声をいただきました。初めて聞くキールタンにご興味をもってくださった方もいらっしゃったようで、少しでもヨーガの魅力をご紹介できたかな?と、私もとても嬉しくなりました。
お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました! (ミラバイ)

座長副座長


 

今回の公演には、師もご参加くださり、歓喜が渦巻いているように感じました。師の祝福のもと、歓喜のうちに始まり、歓喜の中で演じ、歓喜に終わった公演だったように思います。冒頭のロゴは師のデザインによるものです。最後まで本当にありがとうございました!

オーム・タット・サット オーム!!!

サーナンダ

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副・座長が語るKokoka OPEN DAYのグローバルステージ出演

めっきり秋も深まって参りましたが、明日11月3日(祝・火)は、いよいよkokoka open dayです。皆さん、京都市国際交流会館への交通手段は確認されていますか〜!?時間は13時20分からですから、遅れないようにおいで下さい。

先日は座長ヨーガダンダさんにお話をお伺いしましたが、何と今回は非常にお忙しい中、副座長のミラバイさんにも少しだけお話を伺う機会がありましたので、ぜひともご紹介したいと思います!


インタビュアー「今日は出演の練習で非常にお忙しい中、お時間を取っていただいてありがとうございます。順調に練習は進んでいますか?」

ミラバイ「はい!皆とっても熱心に練習しています」

インタビュアー「キールタンの練習は何時間にも及び、ぶっ飛んでいるとお聞きしました」

ミラバイ「(笑)はい、時間を忘れて歌っています!」

インタビュアー「ところで、今回のステージには何かタイトルはあるのですか?」

ミラバイ「はい、あるんです!それは、”The Eternal Quest〜永遠の探求〜“です」

インタビュアー「へぇ〜凄く素敵ですね!どういう思いがこのタイトルの中に含まれているのですか?」

ミラバイ「昔も今も、人がずっと探し求めてきたテーマ(前回の座長のインタビュー参照)、それに対する答えが、このヨーガの中にあるということを知ってもらえたらと思っています。ステージではアーサナというヨーガのポーズや、キールタンというインドの歌をするのですが、一見すると全く異なったその探求方法がヨーガという一本の軸の中で融合する醍醐味もお伝えできればと思います」

インタビュアー「今回の見所はどんなところなんでしょうか?」

ミラバイ「何といっても、迫真のアーサナ&歓喜のキールタン!です」

インタビュアー「いやあ、それはとても楽しみですね〜!応援していますから、頑張ってください!」

ミラバイ「ありがとうございます!よりよいものになるよう、今みんなで、ラストスパート中です!みなさま、ぜひお越しくださいね〜!お待ちしています」

インタビュー
非常にお忙しいお二人に無理を言ってお話を聞きました。今回のステージへの熱い思いを語るお二人は、きらきらと輝きを放っていました!

サーナンダ

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どういうふうにも見ない

クラスなどでよく話題になるのが、職場や家庭における人間関係の悩みです。

生きていく上ではさまざまな人との関わりが生まれますが、そのとき意見の違いや態度が気に入らないなどで色んな摩擦が生まれます。それらの差違がなくなることはありませんから、悩みは尽きません。

心はよくその差違をみて、優劣をつけたり、動揺したりしてしまいますが、師は常に表面的な違いに執らわれないで、本質をみなさいと言われます。

ある時、ある弟子が、師はみんなのことをどういうふうに見ているのですかと尋ねたことがありました。師は少しの間考えられて、次のようなことを言われました。

どういうふうにも見ていません。もちろん心の状態もわかります。でも心の状態は常に変化していますから、その瞬間瞬間に対処しているだけです

そう言われて、師は笑いながらそこに在りました。

私はこの言葉を聞いてとても驚きました。「どういうふうにも見ていない」ってどういうことだろう!?普通は、その人たちとの様々な出来事や経験の印象を通して見てしまうし、色々なレッテルを貼ってしまう。また、先生であるなら生徒を生徒として見ているだろうし、師なら弟子を弟子として見ているのではないかと思うのです。

でも「どういうふうにも見ていない」っていったい・・・

最近、よく思うのは、「こういうふうに見ている」ときは、心はとても疲れるなあということです。その人をこうだと決めつけてしまい、とてもしんどくなります。でもヨーガをやっていくと、確かに様々なものに対する執らわれが薄らいでいって、「どういうふうにも見ていない」ような感じになるときがあります。

一見すると無関心で、薄情に思えるかも知れないけれど、実際はすごく心は自由で、その人の本質を見ているような感じなり、喜びにあるように思います。反対に心が何かその人の印象を持ち、それに執らわれていると、心はとても不自由でしんどくなります。付き合いが長くなるほどいろんな印象を持ってしまいがちになるものですね。夫婦が最たるものです。

面白いことに、執らわれが強ければより苦しいけれど、ほんの微かな執らわれがあったとしても確実に心は動揺するものです。それがわかれば、もう何にも執らわれないようにしようと心は観念すると思います。

サーナンダ

 

 


座長が語るKokoka OPEN DAYのグローバルステージ出演

天高い秋の空になってまいりました。
ウェブサイトでも下記のとおり案内がありましたが、来る11月3日(祝・火)は、京都市のkokoka京都市国際交流会館でKokoka OPEN DAYのグローバルステージに出演します。


国際交流会館のオープンデイのステージに出演!(2015.10.10)ウェブサイトより抜粋

ヨーガのデモンストレーションとキールタン

Kokoka OPEN DAYのグローバルステージにヨーガのデモンストレーションとキールタンで出演します。数千年昔から、悟りの境地と、それに至るための確実な道として、人々に伝えられてきたヨーガ。その壮大な歴史を、古代のリシやバクタたちの詩を散りばめながら辿ります。気迫のこもったアーサナや瞑想、歓喜に満ちたキールタンも必見です!ぜひお越しください。

● 日時:2015年11月3日(祝・火) 13:20~14:00
● 会場:kokoka京都市国際交流会館
(左京区栗田口鳥居町2番地の1)
● コンテンツ:ヨーガのデモンストレーション、キールタン、聖句や詩の朗読
>>詳しくはこちら


どんな内容になるのかワクワクしますが、ステージに向けての連日のリハーサルにも熱が入る中、今回の座長であるヨーガダンダさんにお話を伺う機会があり、ブログに向けてメッセージをいただきましたので、ご紹介したいと思います。


 

「この世界はどこからやってきたのか?」「私は誰か?」といった疑問は、昔も今も変わらず誰もが一度は考えることかもしれません。それらの普遍的な問いに対して、ヨーガ行者たちがいかにして答えを見い出し、そして円満な境地に至ったのかを、今回は30分という限られた時間ですので、ダイジェスト的に振り返っていきます。単に知識として理解するだけではなく、聖句の朗読やヨーガのデモンストレーション、キールタンを通じて、ヨーガ行者の息吹を体感していただけたらと思います。世界中のどこにもない、ヨーガ行者にしか成し得ない舞台です!」

「今回は師であるヨギさんに、シナリオから演出に至るまで、要所要所でアドヴァイスをいただくことができました。師のイメージしておられる舞台が具現化することと、観に来られている方々、スタッフや出演者、全員が一なる真実に触れることができたら最高!です。ご来場を心よりお待ちしております。」

by Yogadanda

yogadanda
目をきらきらと輝かせながら思いを語るヨーガダンダさん。舞台に向けて喜びが溢れ出ているようです。

ヨーガダンダさんのメッセージを見て、ますます興味がかき立てられます!果たしてどんなステージになるのか本当に楽しみです!秋の心地よい季節で皆さまお出かけされると思いますが、またとない機会になると思いますので、ぜひ万障お繰り合わせの上、そしてご友人、お知り合いなどお誘いの上お越し下さい〜。来場をお待ちしています!


サーナンダ

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MYMとの出会い

最近は台湾からヨーガを学びにたくさんの方が京都のMYM(マハーヨーギー・ヨーガ・ミッション)を訪れています。本当にその熱心さには感心するばかりで、日本でヨーガを学んでいる私たちも発奮します。

さて、9月に京都を訪れたエセーさんが台湾のヨーガのブログに滞在記をアップされていたのを、ルーさんが翻訳してくれたので、ぜひ紹介したいと思います。


 

「MYMとの出会い」 劉梓潔(エセー)  (日本語訳ルー)

9月京都で一週間のヨーガ修行生活の中で、多くの先輩たちと良い時間を過ごし、たくさんの問答をしました。彼らの謙虚さや和らかさ、静まりに感動しました。

毎回私が必ずした質問があります。

どうやってマハーヨーギー・ヨーガ・ミッションに出会いましたか?

意外にたくさんの先輩たちにとって、人生の初めてのヨーガクラスはMYMのクラスだったそうです。東京の内山さんは、大阪に住んでいた時にチラシを見てMYMのクラスを受けました。京都の嶋田さんは、インターネットでヨーガクラスを探し、最初にMYMのホームページを見つけました。台湾のルーさんは、従姉のヨーガ教師リンさんが師であるヨギさんに会う時に同行し、何と直接ヨギさんに出会いました! それを聞いた時、私は驚きながら、羨ましかったです。彼らは迷いもなく、探し求めることもなく、まっさらな状態でヨギさんの教えを受け入れたのですから。

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シャーンティ庵での日本の仲間との交流風景。一番右がエセーさん。

私はMYMのことを知る前に、7年間ぐらい他のヨーガをやってきました。私は風のように自由な性格で、束縛されたくなく、面白そうなものを全部試したかったのです。規模が大きいヨーガセンターの会員になったので、いろんなヨーガクラスを受け放題というシステム中、自分でクラスメニューを決めました:週3回のハタヨーガやフロー、また2回のYin(陰)やRestorative(癒し)Yogaです。もしお金に余裕があれば、有名な先生のワークショップを受けたり、外国のヨーガリトリートを楽しんでいました。

2014年の10月、初めてリンさんが個人的に行なっているクラスに参加し、MYMのアーサナクラスを受けました。そのクラスは、私が知っている他のヨーガクラス(音楽を聞きながら連続の動きで汗をかくクラス)とは全然違っていて、私はクラスの静まりに驚きました。しかし、私はまだ疑いがあり、恐れました。

私には他のクラスで記憶されたサンスカーラ(心的印象)がありました。: 手と足の指を全部広げる、呼吸は波のように喉を通る、鋤き(ハラアーサナ)や肩立のポーズをする前に早くマットやタオルを畳む、前屈のポーズをする時はお尻の位置を調整してから形を作る、できないポーズは道具を用いる…それらは、シュリー・マハーヨーギーの教えの中には、全くありません。なので、私はただやってみたいという気持ちで、ラージャ・ヨーガを自分のクラスメーニュに加えました。

2015年の5月、京都での旅の途中、寄り道でヨーガ・ヴィハーラを訪ね、一つのMYMのアーサナクラスを受けました。

エセーさんヴィハーラ
夕暮れのヨーガ・ヴィハーラ入り口

2時間だけの滞在でしたが、先生と先輩たちの親切さや優しさはすごく温かかったです。そのクラスで自分の本心がわかりました。私がずっと恐れて逃げていた理由は、もしMYMの練習を選んだら、以前やっていた練習はすべて諦めなければならないのではないかという心配があったからです。京都でその質問をシャーンティマイーさんにして、台湾に戻ってミラバイさんにも同じ質問をしました。彼女たちの答えは同じでした。 「もう他の練習は要りません」

しかし、私にはまだ疑問がありました。そこで、自分の体で経験しようと決心して、一週間、毎日リン先生のクラスを受けました。

5日目の夜はSpace Yogaのbasic クラスでした。クラスの前に、リン先生は、あとで座って瞑想する時間が長いですから、必要がある人はヨガブロックを準備してくださいと優しく言いました。その時、私は自分の前の何も置いてないヨガマットを見て、「もう要らない」という言葉が心に浮かびました。 ブロック、ロープ、クッションはもう要らない。止めどなく続く指令も要らない。テンションを上げる音楽も要らない。高級でおしゃれなヨガウェアも要らない。 昔の練習ではある器具を使ったり、今まで身に付いた習慣などなど、自分を支え、自分を守ってきましたが、ヨギさんの教えでは、一つ一つのサンスカーラや障害を取り除いて、もっと純粋な道へ進んでいきます。

私は突然分かるようになりました。過去の練習に対して、否定や放棄ではなく、感謝です。今までの先生たちのおかげで、私はまだこの道を続けられます。過去の練習はまるで森や野原で私を盲目的に迷わせるようなことではない、むしろ私をもっと上に登らせて、源に連れて行くことです。 一人一人の歩み方は、長いか短いか、真っ直ぐか曲がっているか、それぞれ違います。けれども、幸いなのは、私たちがここでMYMと出会って、同じ目的地に進んでいくことです。

言葉にならないほど感謝しています。


 

 

エセーさん、素敵な体験記を本当にありがとうございます。台湾のブログは中国語なので読めなかったのですが、ルーさんのご尽力で日本語に翻訳していただいて感激です!共にヨーガの学びを深めていきたいです。

(サーナンダ)

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一なる永遠の真理

インドの光

(あま)つ真清水(ましみず) ながれきて

あまねく世をぞ うるおせる

ながく かわきし わが魂も

くみて いのちに かえりけり

『インドの光』より

田中嫺玉(かんぎょく)著『インドの光』は、シュリー・ラーマクリシュナの生涯と教えに触れられるとても人気のある本です。私もヨーガを学び始めた頃に読んだのですが、冒頭に詠まれているこの詩を目にしたとき、釘付けになりました。

「あぁ〜本当にその通りだ」と思いました。

なぜなら、ヨギさんにお会いしたとき、面前に座っているだけで、まるで真清水に洗い流されるように自分の心がきれいになっていく感じがしたからです。純粋無垢な一なる永遠の真理が、ヨギさんを通してこの世界に流れてきて、遍く一切を潤している様子をこの詩に感じました。

そして、その真清水に触れ、自分の魂の奥底からこんこんと湧き出す喜びの命の泉に出会うことができました。

田中嫺玉さんもシュリー・ラーマクリシュナの存在と不滅の言葉に触れたときに、そのように感じられたのだろうと思います。それがどれほどの喜びを自らの魂にもたらしたことか!永劫の乾きに飢えていた魂が、やっと真清水に触れて潤い、永遠の命に還ることができたのですから!

縁あって聖者に出会うとは、そのような長い転生を覆す大事件だろうと思います。

 

サーナンダ

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心を研ぐ!

先日友人が家に来ました。ちょうど夕飯時だったので、一緒にカレーを食べていけばと誘いました。まだ調理中だったので少し待ってもらったのですが、そのとき私が使っている包丁を見て友人は、包丁を手に取り、「サーナンダさん、研ぎが甘いですね〜!」と言いました。

自分なりに研ぎも勉強して、それなりに研いでいたのですが、彼は昔包丁の研ぎ方をプロに教わったらしく、「まだまだですね〜!また今度教えてあげますよ〜」って楽しそうに言っていました。

ちょっと悔しかったので、彼が帰った後にYouTubeで包丁の研ぎ方(←コレ)を調べました。すると包丁を心に例えると、研ぐのは瞑想のようなものだなあと感じました。砥石には大きく分けて三種類があり、荒砥石、中砥石、仕上砥石です。あんまり研いでなくて刃が欠けていたりする包丁は荒砥石でゴシゴシ研がなければなりません。心も長年放ったらかしにしていたら、最初はゴシゴシとヨーガをしていって、長年の心の偏りや歪みを直していくことになるでしょう。いっぱい摩擦がありますが、みるみる綺麗に磨かれていきます。ある程度磨いたら、中砥石で磨いていくことになります。最初の頃はスイーツなど心が執らわれている具体的なものを手放していきますが、だんだんと自分の心の習性を無くそうとしていく段階です。それがある程度完了してきたら、いよいよ精妙な仕上研ぎの段階に入っていきます。プロの料理人は毎日仕上砥石で研ぐそうですが、四六時中瞑想状態になっていくのでしょう。

さて、そのYouTubeで学んだことは、包丁研ぎで最も大事なことは、砥石が水平になっていることだそうです。素人の砥石は真ん中がくぼんでしまうそうで、そうなるとちゃんと研げなくなるみたいです。そのためにいつも水平になるように砥石全体を使って研ぐ研ぎ方をする必要があり、また砥石で砥石を研いで目立てをするのだそうです。

今回10月10日に松山で瞑想特別クラス入門・実践編を行ないましたが、テーマは「毎日を瞑想で変えていく!」でした。内容的には、「識別は難しい〜」っていう声が多かったので、識別瞑想*について学んでいきました。 *心の動揺の原因をみつけて、取り除いていく瞑想法です。

識別瞑想で最も大事なポイントは、砥石が水平であるのが第1のポイントであるように、確かな基準で識別をしていくことです。自分なりの偏った基準で識別をしてしまえば、堂々巡りになってしまいます。だから常に「真理か否か」で識別をしていくことが肝心です。「いいか悪いか」とか「どちらが正しいか」という判断をしてはうまくいきません。それをしてしまうと主観が入ってしまい、感情に巻き込まれ識別が進まなくなってしまいます。ということで、今回は「真理」について真正面から話をしました。

アンケートではよいヒントになったという声が多かったですし、2日目のサットサンガでも、識別や真理についての質問がたくさんあり、真理とは何だろうと考えるよいきっかけになってとてもよかったと感じました。だってそれがヨーガの始まりだったのですから!そして心の悩みは尽きないけれど、真理は常にシンプルで、誰もが感じ取れるものです。心を悩みではなく、常に真理に向けていくように仕向けていくことが識別につながっていくと思います。

松山秋サットサンガ
2日目のサットサンガの様子。とても楽しく、2時間半みっちりと問答がありました。

今回の瞑想特別クラスで一番嬉しかったことは、顔見知りになってきた方々の様子がなんだか生き生きしていたことです。クラス会場に入った途端それを感じて、また二日間の中で一人一人の表情、声、振る舞いが生き生きしているのを感じ、ヨーガが深まってきているんだなあと思いました。最近では、有志で集まってキールタンを歌ったりもしているらしく、サンガが育ってきている様子にとても嬉しくなりました。

本当にヨーガとそれを授けてくださり、導いてくださっている師に深い感謝を捧げます。ありがとうございました!

松山秋スタッフ
講座前に会場の準備をしてくださったスタッフの方々。マハーヨーギー・ヨーガ・ミッションのTシャツがカラフルで美しい!

次回11月14日の講座は「本当の自分を探求する瞑想」について学んでいきます。自分で言うのもなんですが面白いですよ〜!

さて、私はこれから包丁研ぎを修練していって、彼に挑戦してみたいと思います。でもいい例え話のきっかけを与えてくれてありがとう、クリパール!

サーナンダ

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バクティの秘訣

..

ただ神を好きになって、

神を愛する。

これだけで十分です。

サットグル・シュリー・マハーヨーギー・パラマハンサ

 

クリシュナとラーダー
クリシュナとラーダー

 

ずいぶんと昔、師がふとこの言葉を口にされました。

えっと思いましたが、師のご様子から、本当にそれだけで十分なんだという印象が心に刻み込まれました。心はあたかもそれだけでは十分ではないと言わんばかりにジタバタしますが、それらはすべて心の計らいなんだと思います。

それだけで十分です。

サーナンダ

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母なる神秘

9月下旬に、大阪にある「いるかこもれび助産院」さんに行ってきました。同じ師の下でヨーガを学んでいる「いるかこもれび助産院」の田原さんと平井さんから、「安産のためのヨーガ(マタニティ・ヨーガ)」の写真撮影のお手伝いを依頼されて訪問しました。

男性の私にとって妊娠や出産は体験不可能なので、妊婦さんをみても、「あぁ、お腹が大きくなってきたな〜」「陣痛大変そうだなあ」というくらいしかわからないのですが、今回撮影を通して、こんなにも不思議な働きが女性の身体と心には起こっているんだということを目の当たりにして、ちょっと驚いてしまいました。

驚いたこと!

驚いたこと①.骨盤が緩む

最初、臨月の妊婦さんのアーサナの撮影をすると聞いたとき、「え〜〜、臨月でアーサナの撮影とかしても大丈夫なのかな〜?!」と内心とても心配していました。

シッダ
今回のモデルをされたIさん。真正面から見るとあまり目立ちませんが、37週の立派なお腹でした。

ところが話を聞くと、臨月になってくると、女性の身体はいよいよ出産の準備をし始めるために、骨盤が緩んできてむしろすごくできるようになってくるアーサナもあるらしいのです。へぇ〜って驚いて、「骨盤が緩むってどんな感じなんだろう?!」って想像してみましたが、よくわかりませんでした。多分骨盤の周りの筋肉が緩んでくるんだろうなあと想像しましたが、なかなか緩むことがない骨盤周りの筋肉が出産では自動的に緩んでくるんだと思い、不思議な働きに驚きました。実際、Iさんは本当によくアーサナができていました。

ただ生理的なことだけではないと撮影中に思ったのですが、1カ月前のリハーサル時にお見かけした時よりも、予定日に近い本番撮影時の方が、内面に向かう状態が深まっているように感じました。体内のプラーナ(気)が新しい生命である赤ちゃんに集中してきているためか、彼女の心は赤ちゃんに自然に集中し、すごく安定し、安心の境地にあるように感じました。独特の集中感、安心感に、なんだか母なる小宇宙の神秘を感じました。

驚いたこと②.アーサナ中にとても変化するお腹の大きさ

今回の撮影では、34通りのアーサナを撮影していったのですけれど、そのアーサナの最中にどんどんお腹の大きさが変わっていったことには一番驚きました。小さくなったり、大きくなったり、とても不思議な・・・!「おぉ〜!赤ちゃんは一体どこに行っているんだろう?!」と思ってしまいました。

魚
魚のポーズ。

逆に言えば、それだけアーサナの効果が目に見えて現れているということであって、アーサナによってお腹の張りが緩み、仰向けになった時に、明らかにお腹がなだらかになっているのでした。

アーサナは身体のプラーナの状態を調えてくれますが、妊婦さんにおいては、アーサナは出産がスムースに進むように身体と心を調えてくれる力があるんだと感じました。田原さんは、「あかちやんにもお母さんにも生まれる力と生み出す力がそなわっているようです。でも、自らそなわっている力を、心の仕業によって不安を感じたりして、邪魔をしてしまいます。アーサナはその心を制御します。すると、その力が自然に蘇ります」と言われていて、なるほどな〜と感心しました。

特に、いるかこもれび助産院さんで指導しておられる「安産のためのヨーガ」は、マハーヨーギー・ヨーガ・ミッションで行なっているアーサナに基づいて、師の指導の下で田原さんらが開拓してこられたものなので、お腹の大きさがどんどん変わることを目の当たりにし、これは本当に凄いなあ、妊婦さんはぜひともこの「安産のためのヨーガ」をやるべきだと思いました。もちろん、アーサナだけでなく、生命の意味や母なる働き、生き方についても学べますから、こういうヨーガがお母さんたちに広がっていけばいいと思いました。そうすればきっと、そのお母さんから子供たちへと、真実の生き方が広がっていくことでしょう。

捻り
捻りのポーズにてサポートされる田原さん。一目見ただけで妊婦さんの状態を感じ取る豊かな見識と経験をお持ちです。

ヨーガでは、万物を生じさせ育む大いなる働きをシャクティと呼び、女神として信仰されています。出産はまさにそのシャクティの神秘的な力の現れなのだと思います。その力によって出産に向けて女性の身体と心は変化していくのですね。私たちの知らないところで、日々そのようにシャクティの力は働き、日は昇り日は沈み、花々は咲き散るのですね〜。私たちのこの小宇宙(身体)も、もちろん出産だけでなく、あらゆる生理的・心理的働きも、ひと呼吸ですらがシャクティの働きによって支えられているのだと思いを馳せました。

撮影は部屋の中でしたが、母なる大宇宙の神秘的な働きを感じたとても有意義なひと時でした。

驚いたこと③.臨月なのにうつ伏せ

最後に驚いたのは、撮影が終わり、楽しいランチも終えて、一息つきながらマッサージを受けていた臨月近くのIさんが、うつ伏せで寝ている姿を見た時でした!「えっ!臨月でも、うつ伏せで寝られるの?!赤ちゃんは大丈夫なん?!」と単純に驚いてしまいました。

驚いたこと④.超安産!おめでとうございます!

10月2日に、Iさんは無事に3152グラムの女児をご出産されました。何と、逆児にもかかわらず陣痛が始まってから2時間でお産を終えたそうです。超安産ですね!さすがと言わざるを得ません。おめでとうございます!

サーナンダ

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