約2年ぶりのブラゴパーラです。
今回は中観音堂(有宝寺)・羽島円空資料館に行ってきました〜
ここは岐阜ですが、京都から新幹線で40分弱で行くことができ、日帰りで訪れました🚅
なぜ今回この地を訪れたかというと、数年前から私は円空という修行僧に関心を持っていて、この岐阜羽島は円空の生誕地とされているからです(諸説あり)。
「円空って誰👀?」と思う方も多いと思いますので、簡単に紹介させていただきます。
◾️江戸時代前期(1632-1695)の修行僧。
◾️若くして出家し、美濃(岐阜)を拠点に富士山や伊吹山、大峰山など修験道の聖地で修行を重ねる。
◾️12万体の造仏を誓願したと言われ、全国を遊行行脚し、寺社仏閣のみならず、民衆のために仏像造りを行なっていた。
◾️独特の彫りは円空仏(えんくうぶつ)と言われ、北は北海道、南は奈良、西は愛媛までその所在は及ぶ。
私はインターネットで円空仏を偶然発見した時、胸の奥深いところをドンッと叩かれるような衝撃を受けました。
運慶・快慶一派の仏像は精巧かつ立派で本当に素晴らしいのですが、かたやこの円空仏は「これが仏像⁉️」と思ったほど、とても素朴ーー
それ故に土偶や縄文土器のような、人間の原始・根源に訴えかけてくるような感覚を覚えたのです。
それで2年前の夏、隣県滋賀の三井寺に円空仏があると知り、拝観しました。
小さい円空仏でしたが、それらを背面から観た時、背中がスパッと割れていて、その一太刀の鋭さ・大胆さからは澄み切ったもの感じました。
また、合掌の形が指や腕などを描かずに角度を付けて彫っているだけで表現されているシンプルさにも驚かされました。
そして今回、羽島の地では新しく17体の円空仏と出会いました。
ここは三井寺にあったような荒彫りになる前の初期円空仏も安置されていました。
中観音堂のご本尊は十一面観音菩薩です。
この柔和な表情の観音様は手足が美しく繊細に彫られ、像全体がとても滑らか!
若き日の円空が仏様を大切に表そうとする真摯な思いが伝わってくるかのようで、私はとても嬉しい気持ちになりました。
現在、5000体以上の円空仏が全国で発見されています。
12万体の造仏をしたと伝えられる円空の偉業を私ヨーガ行者の観点から申しますと、アーサナ(ヨーガのポーズ・形)を12年間12ポーズ怠らずしても5万ポーズ、24年続けても10万ポーズ。
まだ円空には届きません。。😅
円空は仏師でもありますが、やはり根本は修行者です。
修験道を修しており、雨を降らせることもできたそうです。
造仏を中心にその並々ならぬエネルギーや霊的情熱を出世や名声のためではなく、民衆の救済に使った方だと強く感じます。
そして何より、その笑みを浮かべる円空仏からは、人が本来持っている仏性ーー根源の歓びを喚起させてくれます。
どの像も愛らしく、クスッと笑え、神仏をとても身近に感じられるのです。
機会があれば、また円空ゆかりの地を訪れたいと思います😎
ゴーパーラ