笑顔の力

笑顔には、人を幸せにしたり、元気にしたりする力がある。

東京で共にヨーガを実践するグルバイ、ターリカーの笑顔を見ていると、笑顔が持つ力を実感することが度々あります。
私の実体験としては、考え過ぎてどうしていいか分からなくなってしまった時に、明るくスカッと笑うターリカーを見て力が抜けて、何とかなるか!と思えたことが何度もあります。ターリカーが笑うことで、少し緊張感のある場が楽しい雰囲気に一変したこともありました。

そんなターリカーですが、ヨーガを始めた頃は気持ちが落ち込んでいて、明るく笑うことがなかったそうです。
なぜ明るく笑えるようになったのか、今回話を伺ってみました。

ターリカーが撮影してくれた青空。秋らしい雲が、鳥にも龍にも見えます。

「人にとって幸せって何?そもそも生きるって何?」
ターリカーがヨーガを始めたのは、人間関係で大きな悩みを抱え、大切な家族との別れを経験し、苦しい日々を過ごしていた頃のこと。友人の話を聞きヨーガに興味を持ち、程なくして師の存在を知り、会いたい一心でN.Y.に滞在されている師の元を訪ねることにしたそうです。

「師にお会いする前に『ヨーガの福音』を読んだら、
“愛とは自らを捧げること“の一節に目が止まり、これまで自分のことしか愛していなかったことに気付いた。お会いする前から師に答えを頂けたのだと感じた」

そうしてN.Y.のケーブで初めて師とお会いした時、
「ヨギさん(師)のように笑えるようになりますか?」と質問すると、
「なれるよ~ 今度京都にいらっしゃい!」と師は答えられ、その言葉に導かれるように毎月京都に通い始めることになりました。

ある日のサットサンガでのこと。
師がターリカーを見て微笑んでくれた時に、自分のアートマンだけを見てくれていると感じ、自分の中にもアートマン、真実の存在があるということを信じられるようになりました。
それでもまだ心底笑える状態ではなく、私なんて…自分にはできない…という思いに囚われていたターリカーでしたが、後日先輩グルバイから、「本当にだめなとき(エゴに囚われているとき)は、ヨギさんが教えてくださるから!」と言われたことで、何かが吹っ切れたそうです。
「だったらあれこれ考えずやってみよう、もう自分のエゴは見ない!」と決意し、それから本当に笑えるようになりました。

その数年後、師のニューヨーク滞在に同行した時に、師と一緒にカーテンを作った時のこと。
(その時の滞在記はパラマハンサNo.111に掲載)
目の前の作業だけに集中されている師は、サットサンガの時のような笑顔ではありませんでした。それは時に厳しい表情にも見えて、師はいつもニコニコされている、という思い込みがあったターリカーは動揺しました。

ニューヨークから帰ってきた後、心の中がモヤモヤした状態で祭壇の前で座っていると、聖者とはこうあるべき、というイメージで師の姿形を見ていたことに気付き、強烈な想いが湧き上がりました。
「本当のヨギさんを知りたい!」
師がターリカーの中にある真実の存在だけを見てくださったように、師の本質を見たい。
そうすることで、誰もの中にある真実の存在だけを見ることができる。

それからは師のように他者を愛し、自らのためではなく他者のためだけに行為することを理想として、ヨーガの実践しているそうです。

「ターリカー」という名前の意味は、「渡し守、救済者」。
明るく笑いながら、周りへの目配り気配りを欠かさず、必要なことを速やかに行為するターリカーの姿に、私はいつもインスパイアされています。
「私の役割を、気負いなく、できることはやってダメなら次、と行為し続ける」
そう語るターリカーは、東京サンガにとって本当に頼もしい存在です。

日本で一番人口が多く、数多のヨーガクラスがある東京。ターリカーの笑顔に惹きつけられてMYMのヨーガに興味を持つ人が、これからもっと増えていくような気がしています。

ターリカーの笑顔!ターリカーの笑顔!

 

ハルシャニー  

 


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