「あなたがたは、しるしと奇跡を見なければ、信じないであろう」
これはイエスの言葉です。
『あるヨギの自叙伝』のいちばん最初のページにも、この言葉が引用されています。
では、「しるしと奇跡」とは一体何なのでしょうか?
先日、ニューヨークからサーディヤーという弟子が京都にやってきました。
サーディヤーは2011年に師シュリー・マハーヨーギーと出会い、ヨーガを始めてわずか5年でアーサナを習得したとても凄い方であります。
その彼女が先週の滞在時に、アーサナ・瞑想のデモンストレーションを行ないました。
15ほどのアーサナを実演しましたが、以下がその一部です。
彼女のアーサナは、私にとって衝撃そのものでした。
サーディヤーがアーサナを始めると、瞬く間にその空間は彼女のプラーナで支配されました。
強烈なアーサナにもかかわらず、彼女の呼吸は静止していました。
こちらが息をすることをおそれるほどの、すべてが極まったピークの状態!
その姿・形相は、革命家ジャンヌダルク、また女神カーリーを彷彿とさせました。
「すべてを捧げる」
印象に残ったサーディヤーの言葉です。彼女は「神」と「自分自身の成長」のみを求め、そして師と出会い、日々のアーサナにすべてを捧げたそうです。
このデモンストレーションの数時間前、プライベート・サットサンガが行なわれました。
その時サーディヤーは、「社会が修行者のことを知り、尊ぶにはどうしたらよいか」と質問をし、師は次のように説かれました。
「人はしるしを見なければ理解できないから、あらゆるしるしを見せよう。いちばんいいサインは、その一人づつの弟子の身体です」
それを聞いて私は、「しるしとは単に、イエスの奇跡的な行ないだと思っていた」と話すと、アーナンダマーリーさんは言いました。
「弟子がいちばんのミラクル(奇跡)!」
師のなさる「しるしと奇跡」を目の当たりにした啓示的な1日でした。
ゴパーラ