シュリー・ラーマクリシュナの御聖誕日

今日、2月18日はインドの大聖者シュリー・ラーマクリシュナの御聖誕の日です。

シュリー・ラーマクリシュナについてや、彼の教えはこのブログにもたくさん紹介しています。今回は、「不滅の言葉」に載っている、1883年に弟子たちとともに御聖誕を祝われた時の様子を少しご紹介しようと思います。
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早朝から信者たちは一人、また一人と集まってきた。夜明けの献燈がすむと、奏楽塔ではやさしい朝の調べが奏でられた。春なので草木はみな新しい緑の装いをして、タクル(ラーマクリシュナの呼び名)の御聖誕をよろこんで踊るようにそよいでいる。あたり一面に和楽の気が満ちあふれていた。校長(作者のM)が到着してみると、ラーマクリシュナは何人かの弟子と笑いながら何かを話しておられた。Mは傍にすすみ、床にひれ伏してご挨拶申し上げた。ラーマクリシュナは「やあ、来てくれたか」とMに言われ、みんなの方を向いて話された。
「恥ずかしい、憎らしい、恐ろしい、この三つがあるうちはダメだ。今日は本当に嬉しい日だ。だがね、ハリ(神)の名に夢中になって踊れないようなアホはいつまでたっても悟れないよ。神さまのどこが恥ずかしい?どこが恐ろしい?さぁ、お前たち歌え」

弟子たちは歌った!

「喜びのこの日、実に恵まれていること!
私たちは団結して、おぉ主よ、
あなたの真の宗教を説きましょう、

ここインドの聖なる土地で!
あなたはそれどれの人のハートに宿っておいでだ。
あなたの御名はあらゆるところにこだまして
四方の隅々まで大空を満たす。
今日、あなたの信者たちは、
あなたの限りない尊厳を褒めたたえる。

われわれは、富も友も名も求めません。
おぉ主よ、他になんの望みもありません。
あなたの信者たちは、衰えることのない愛を持って、
あなただけを求めているのですから。

あなたの御足のもとにあって安全で、
なんで死や危険を恐れましょう。
われわれは不死の泉を見いだしたのですから。
あたなに勝利あれ、おぉ主よ!あなたに勝利あれ」

シュリー・ラーマクリシュナは手を組んで一心にこの歌を聞いておられた。聞いているうちにすっかりと感動され、長い瞑想に沈んでおられた。

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この日は、朝から晩までたくさんの訪問者があり、ラーマクリシュナは彼らに教えを説かれ、たくさんの歌を歌い、踊り、三昧(サマーディー)に入られています。信者たちは三昧に入って直立しておられるラーマクリシュナの首に花輪をかけ、月のように気高く、聖なる愛の情熱に紅潮しているお顔を拝見したと書かれてあります。歓喜に満ち溢れた日を過ごす信者たちの喜びが、こちらまで伝わって来ます。そして、このようなラーマクリシュナの姿を見て、神は完全無限で、形のないものだと信じていた信者たちは、神が人間の姿をとって現れるということが真実なのだと理解したのです。

ラーマクリシュナは言われます

「形なき神も、形ある神も、両方見える。形ある神 −つまり、霊の姿を見ることができる。また人間の姿をした神を直に見たり、触れたりすることもできる。神の化身(アヴァターラ)を見ることは、神そのものを見ることと同じだ。神は、その時代、その時代に人間の形に化身としてお生まれになる」

なんと吉祥な御聖誕なのでしょう!!!

ダクシネシュワル寺院


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