見ている意識に瞑想する

ヨーギー「今、自分の心が何かを感じ、何かを思っているということを知っていると思います。心は知られていると思う。今、よーく心を見つめてごらん……。本当は、心は知ることはできないのです。見ることもできない。心の背後に在る真実の意識、それが見る、知るということをやっている。ただ心を媒体として、道具として、外界やさまざまな思いというものを映し出している。普段はそのからくりが分からないぐらいに気ぜわしく、さも心がすべてを見ている、心がすべてを知っていると錯覚してしまっています。だけど、瞑想という静かな時の中では心は浮かび上がって、そうして心が何ものかから見られている、つまり心を見ている、心が何を思って何を感じているかを知っているということに気付かされます。それが心の奥に在る純粋な意識なのです。

だから心が思っていること、心の中身を追いかけないで、見ている意識、知っている意識の方に心を引き戻すようにしてやる。そうすれば心はおとなしく、透明になっていきます」

2009.5.2

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