投稿者「MYMメンバー」のアーカイブ

リーラー・ヨーガ・スタジオ 1周年記念イベント🪷

おかげさまで、リーラー・ヨーガ・スタジオは、5月で1周年を迎えることができました。皆さまと共にヨーガを深めてこれたことに、心より感謝申し上げます。日頃の感謝を込めて、5/17はお茶会やワークショップ、カフェを開催いたします。お好きな時間に、ご家族やお友達もお誘い合わせの上、ぜひ遊びにいらしてください!

日時:2026年5月17日(日)13:00~17:00
参加は自由です。予約なしで誰でもご参加いただけます。※ちょこっとYOGAは要予約

お茶会 14:00~15:00(無料)
ヨーガを始めて感じた小さな変化や、日々の暮らしを穏やかに過ごすためのちょっとした知恵をお茶を飲みながらゆったりと分かち合います。お話が苦手な方は、お茶を楽しみながら皆さんのエピソードを聴くだけでも大丈夫。どうぞリラックスしてご参加ください。

土間でCafe 13:00~17:00 (100円~300円)
Mahayogi ブレンドのコーヒーやスパイスチャイ、季節の飲み物、ポップコーンをご用意します!

Workshopしおり作り 13:00~17:00(300円)
心に響くヨーガの教え・真理のことばを選んでしおりに書いてお持ち帰り頂けます。

Workshopキールタン 15:15~15:30(無料)
インドに古くから伝わる歌う瞑想、キールタン。美しい旋律に合わせて声を出すことで、心が清々しく軽やかになります。音の響きに身を委ねる心地よさを味わってください。

Workshop 瞑想  15:45~16:15(無料)
町家の静寂の中で心を落ち着けてみませんか?どなたでも安心して体験できるやさしい瞑想です。

ちょこっとYOGA (無料)
5月中開催しているちょこっと YOGAも5月17日は特別に無料でご参加いただけます。ヨーガを始めてみたい方はぜひご参加ください!ヨーガ・瞑想クラスに参加したことがない方を対象としています。

Asana Road map 初公開!

基本から熟達まで、アーサナの歩みをヴィジュアル化した体系図がついに完成しました。
今の実践がどこに繋がり、どんな世界が広がっているのか――。美しいロードマップを会場にてお披露目いたします。

マハーヨーギー・ミッション


ヨーガとインド神話~PREMA(真の愛)『ギータ・ゴーヴィンダ』①

桜が美しく咲く4月4日・5日、京都でマハーヨーギー・ミッションの春の祝祭が開催されました。
今年のテーマは「PREMA(プレーマ)真の愛」。
PREMA(プレーマ)とは、サンスクリット語で「純粋な愛」や「無条件の愛」「真の愛」を意味します。
誰にとっても身近で大切な「愛」。それを日常の中でどのようにして「PREMA(プレーマ)真の愛」へと近づけていけるのか――。聖劇やお話、キールタンの体験を通して共に感じ、考えることができる素晴らしい時間でした!会場のリーラー・ヨーガ・スタジオは立ち見が出るほどの大盛況。祝祭に初参加だった長女も「すごく楽しかった!」と感想を話してくれ、私にとっても印象深い嬉しい一日となりました。

春の祝祭の様子。マハーヨーギー・ミッション公式Instagramより。

そこで今回は、祝祭のテーマPREMA(プレーマ)が描かれた『ギータ・ゴーヴィンダ』について触れてみたいと思います。
“ギータ”は詩、“ゴーヴィンダ”は牛飼いを意味し、牛飼いの子として顕現したクリシュナ神の異名の一つです。正確には『ギータ・ゴーヴィンダ』は神話ではなく、12世紀にインドの詩人ジャヤデーヴァによって書かれた古典抒情詩です。
この作品はクリシュナ神話を背景に持ち、クリシュナ神に捧げる詩であると同時に高い芸術性を備えた作品として知られています。絵画や彫刻、音楽、舞踏など多くの芸術に影響を与え、現代まで受け継がれてきました。
そして、バクティ(神への愛)の極致であるプレーマを表しているといわれ、ヨーガと深いつながりがあります。
ヨーガでは、真理、神、本当の自分、真の愛、それらはすべて同一のものであると教えられますが、ヨーガの道の一つであるバクティ・ヨーガ(信愛のヨーガ)では、神を愛することによって神と一つになりプレーマの実現を目指すのです。
マハーヨーギー・ミッションのバクティ・ヨーガのクラス「バクティ・サンガム」で歌われるキールタンにも、この作品を背景とするものがいくつもあります。
私自身も「バクティ・サンガム」を受講したことが『ギータ・ゴーヴィンダ』を読むきっかけとなりました。

東洋文庫677 『ヒンドゥー教の聖典 二篇 ギータ・ゴーヴィンダ/デーヴィー・マハートミャ』

以前のブログでもご紹介したように、神を遠い存在ではなく、まるで人を愛するように身近な存在として愛していく―それがバクティ・ヨーガですが、最初は漠然としてよく分からないと感じる方が多いと思います。どのようにして神を愛せばよいのでしょうか?具体的に神を愛するバクティの態度として、5つの態度があるといわれています。

1.シャーンタといわれる静かで歓びに満ちた平和な、平安な心の態度。
2.ダースィヤといわれる心から愛する主人に仕えるような召使の態度。
3.サキヤといわれる親友のように噓や取計らいのない対等で親しい態度。
4.ヴァーッツァリヤといわれる神を愛しい幼子のように見立てる態度。
5.マドゥラといわれるただ愛だけで結ばれている愛人の態度。
※これらに優劣はなく、その人の資質によって自然に定まっていくといわれています。

その中で『ギータ・ゴーヴィンダ』は5つ目のマドゥラが表現された作品だといわれています。
一般的な婚姻関係が社会的に保証された関係であるのに対し、マドゥラ(愛人)の関係は何の保証もなく、ただ情熱と真剣な愛によって結ばれている関係であるとみることができます。ここで重要なのは、それが「神への純粋な愛」であるということです。つまり「神だけを見る」ということです。

私がとても好きなカングラ派(A.C.18後半~19初頭)のミニアチュールの1つ。見つめ合うクリシュナとラーダー。

時代を超え、多くの人にインスピレーションを与え続けてきた『ギータ・ゴーヴィンダ』。
次回はその愛の物語と、そこに謳われる究極の愛―プレーマについて触れながら、日常の中で私たちはどのように「真の愛」を見出し、実現していけるのかを考えていきたいと思います。

シャルミニー


「来日特別公演:ニューヨークMYM サーディヤーによるアーサナデモンストレーション、Q&A」in 松山のご案内

このたびサーディヤーさんによるアーサナデモンストレーションを愛媛・松山にて5月9日(土)に開催する運びとなりました!


松山では今、アーサナに向き合う姿勢が確かに変わり始めています。「師が教えてくださったアーサナを正しく理解し、次に繋いでいきたい!」そんな思いがそれぞれの中で高まり、素敵な学びの機会に恵まれてきました。
昨年12月からシャーンティマイーさんを講師にお迎えして開催しているアーサナの秘義によって、参加者の皆さんはアーサナに対する理解が更に深まり、日々の取り組みにも確かな変化が見られています。

さらに、京都のリーラー・ヨーガ・スタジオで開催されていたAdvanced Asanas写真展を松山でも4月7日から5月21日まで実施させていただくことになりました。スタジオに美しい9枚の写真を展示した途端、空間のプラーナ(気)が研ぎ澄まされ、凛とした空気に一変しました。クラス参加者の方からは「全てのアーサナがとても美しくて、しんとした静けさを感じました。私は力みが課題でしたが、写真を通して、安定とはこういうことなのか!と圧倒されました。もっと静かになりたいと思いました」という声も寄せられています。


そんなアーサナへの関心が高まる最高のタイミングで、今度はサーディヤーさんのアーサナデモンストレーションを間近で拝見できる機会をいただいたのです!しかも台湾での大切なイベントを目前に控えた、かけがえのないタイミングでの開催です。告知からわずか数日で、東京・大阪など遠方からもお申込みをいただき、この機会の特別さを改めて実感しています。

今回の企画のために、台湾プロモーションのために作られた短い動画を見せていただく機会があり、ご覧いただいた方からは

「一つ一つの動きがすごく真剣なのが感じられた」
「こちらの呼吸も止まり、心まで静まるようでした。(映像を拝見した直後にアーサナしたため)集中感がずっと継続する中でアーサナを行えた気がします」

というご感想が届いています。

私自身も京都で初めてサーディヤーさんのアーサナデモンストレーションを拝見した時の衝撃を今も鮮明に覚えています。「ヨーガニドラー」という極めて過酷なアーサナでありながら、その名の通り「ヨーガの眠り」を体現するかのような静寂。快・不快という二元性を超越した境地で、感覚器官を完全に制御している姿に深い敬意を抱きました。その姿に触れたことで、私自身のアーサナへの向き合い方が大きく変わり、自分の殻を破るべく新鮮な気持ちで挑戦する原動力となったのです。

『その瞬間、空間は静止する』
この貴重な機会をどうぞお見逃しなく、ぜひご参加ください!

詳細はこちらをご覧ください💁‍♀️(アーサナデモンストレーション 松山)

アーナンディー


春の祝祭「PREMAー真の愛ー」 ご感想

マハーヨーギー・ミッション50周年イベントーー春の祝祭「PREMAー真の愛ー」が4月4日・5日に京都のリーラー・ヨーガ・スタジオで開催されました。


9回目となる春の祝祭でしたが、より多くの方に楽しんでいただきたいという思いで、聖劇を中心としたオープンなイベントとさせていただきました。
マハーヨーギー・ミッションでは聖劇を20年ほど前から行なっているのですが、今回はなんと聖劇初出演のアーリヤーさんが初主演を務めました。
初めて尽くしの彼女でしたが、それを感じさせない堂々とした演技に、また華のある佇まいで、彼女の演じた主人公に自然と共感が生まれました。

主演のアーリヤーさんの登場シーン。

偽物のヨガ・インストラクターも登場。

グル(師)から瞑想を教わるシーン。

そのアーリヤーさんが今回の聖劇に出演した感想を寄せてくれました🌸

今年の春の祝祭のテーマは「PREMAー真の愛ー」。
その祝祭で初めて聖劇に出演、主役を演じさせていただきました。
今までの祝祭やイベントでは参加して観劇させてもらうばかりでしたが、見ていて演じている皆さんが楽しそうだったこと、私も(聖劇に限らず)何かできることがあればやりたいと思っていたこともあり、出演させていただきました。しかし、やると決めたものの「私で本当に大丈夫だろうか…自分に主役が務まるのだろうか…」という思いが何度か湧き上がることがありました。そんな時は「もう始まってしまったこと、自分のできること、役割を精一杯やろう」と思いを入れ直し、余計な思いを持たないように気持ちを一つにして取り組みました。
私の演じた主人公はごく普通の主婦ですが、移り変わるものを求め続けていては心を満たすことができないと気付き、グル(師)の教えのもと本当のヨーガを学んでいきます。その過程はブッダが教えた八正道と同じものであり、ヨーガの聖典の「真理はまず聞かされ、考えられ、瞑想されなければならない」という言葉通りのものでした。
私自身、練習の中で何度も聞いたグルの言葉が、言葉を超えて心の奥深くに根付いているのを実感しています。真理の言葉は何度も繰り返し心に言って聞かせ、行為として実践していくことが大切だということを改めて感じました。練習中にグルとのやり取りの中で思わず感極まってしまう瞬間もありましたが、その全てが私たちの師であるヨギさんからの贈り物だと思っています。
練習から本番まで本当に楽しかったです。ヨーガを学ぶ先輩たちと一つのものを創り上げる中で、他者への配慮やより良いものを創っていく姿を見せていただきました。
出演者のメンバー、小道具や照明、音響や映像などのスタッフの皆さま、そして見に来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。
この聖劇が見てくださった方の毎日を生きるヒントや助けになると嬉しいです。

そして、観劇された方からもたくさんのご感想をいただきました👏

「劇がとてもリアルな内容で、特に主人公の気持ちが分かる部分があった。まずは産んでくれた母のことを神と見て行為していきたい」

「本当の愛について考える良いきっかけをいただいた、すごくいい会だった」

「心が優しくなり、晩御飯を作るのも相手を思いながら、楽しく用意できました」

「今日から同居している父を神と見て接していくことにします!」

「劇はびっくりした! 劇団の人がやっているのかと思った。ヨーガをしている人はなんでもできるんですね」


この日のイベントは聖劇の他、キールタンや神の紹介、実践談のスピーチなどを通して、プレーマに触れていきました🪷


一人一人が輝き、誰もの中に在るプレーマが目覚めるような春の芽吹きの季節にぴったりのイベントになりました🍀
2026年はマハーヨーギー・ミッション50周年イヤーということで、これからもさまざまな企画やイベントを予定していますので、またよろしければブログやホームページ、インスタをチェックいただけたら幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします🙏

マハーヨーギー・ミッション


第2回「ヨーガを生きる秘訣」が松山で開催されました!

松山のヨーガ・サーラ・スタジオで「ヨーガを生きる秘訣」の2回目が、3月14日(土)、15日(日)に開催されました。
講師は、前回同様シャーンティマイーさんです。
前日の金曜日から松山入りしていただいたのですが、新幹線のトラブルがあり、1時間半も途中で停車し、松山到着が2時間遅れとなり、6時間越えの長旅となってしまったのです。きっとお疲れだろうと申し訳ないような気持ちで松山駅でお待ちしていたのですが、いつもの軽快で快活なご様子で到着され「打ち合わせをお願いします!参加の皆さんのことが知りたいです!」と休むことなく、翌日の講座の打ち合わせをしてくださったのです。日々のヨーガの実践が日常の行為に現れる、と教わっていますが、まさにその通り。どんな状況があろうとも、常に軽快で、他者のために行為するヨーギーとしてのあり方を学ばせていただいたように思います。

1日目は「アーサナの秘義」でした。午前のクラス15名、午後のクラス11名の参加がありました。
2回目ということもあって、みなさんリラックスした雰囲気の中、真剣に講座に取り組まれていました。
「アーサナの実践の中で、自分の行動をしっかりと認識すること。それは身口意を見つめていくということになり、日常の行為においての識別力を養ってくれます」
「アーサナにおける苦痛を受け入れることができたら、日常でも心理的苦痛を克服できていきます」など、アーサナを通して自分自身の体と心に正面から向き合うことの大切さなどを学び、
アーサナの実習では、「ブジャンガ・アーサナ」「シャラバ・アーサナ」「ダヌル・アーサナ」「チャクラ・アーサナ」「サルヴァーンガ・アーサナ」5つのアーサナについて、丁寧に学んでいきました。今回の5つのポーズはどちらかと言えばきついポーズで、まだ取り組んでいなかったり、ご自身の体の様子を見ながら普段は控えていたりする方もいらっしゃったのですが、講座ではみなさんの中で何かが起こったのか!? 果敢にチャレンジされていました。

講座を終えて、みなさんの笑顔が輝いていたのが印象的でした。


「何年もアーサナをしてきたつもりでしたが、初めて学んだような新鮮さを感じました。日々のアーサナをより丁寧にしていこうと気持ちを新たにしました」
「体験、体感を伴ったお話にインスパイヤされました」
「十年ぶりにチャクラ・アーサナをしました、一気に目覚めました。自分自身の感情に巻き込まれていましたがスッキリと無くなったように思います」
「ポイントが明確になり、アーサナや瞑想に取り組みやすくなった」
などの声が聞かれました。

2日目の「ヨーガの料理」は10名の参加がありました。
今回のメニューは、「春のブランチ」として、ブロッコリーのペンネ、ポテトサラダ、切り干し大根のカレー風味です。バゲット、紅茶と一緒にいただきます。
参加者の中には主婦歴50年という、長年にわたってご家族のためにお料理されてきた方々からも「エッ!」「ヘエ〜」と驚きの声が上がっていました。
ペンネを水から入れて茹でたり、切り干し大根をごく少量の水で戻し、もどし汁も捨てないで使う。
「ブロッコリーのペンネ」や「ポテトサラダ」は、『さまらさの台所』の本にも掲載されており、少量の水でゆがくことは書いてあるのですが、「えっ!ここまで少ないの!?」と実際を見ることで驚きと共に、普段自分たちが、いかに自分の観念やこれまでの習慣でお料理しているかを実感することになりました。
参加者の方々も積極的に調理に加わってくださって、和気藹々と楽しくサットヴァな雰囲気の中、料理が出来上がっていきました。


参加された方からは、次のような声が聞かれました。
「食材を生かして大事にお料理することを改めて思い出すことになりました」
「目から鱗のことばかりでした。主婦業を50年近くしてきたのに知らなかったことがとても新鮮で、楽しい時間でした!」
「今回も、野菜の素材のお味がとても美味しいお料理に感動しました!毎日家で作る料理、もう少し(味つけの)引き算しても良いのかなと思いました」
「ヨーガのお料理は、食べる人も、食材も同じように丁寧に大切にするものだと改めて感じました」

2日間を通して気づきがあり、その後のみなさんの実践につながっているように感じています。スタジオ全体にその喜びが広がっているようです。
アーサナの秘義は、毎週土曜日にフォロークラスを実施しています。学んだことを復習しながら、さらに深めていけたらと思っています。是非ご参加ください。
また、次回を楽しみに、それぞれが実践していきましょう!

アミティ


『マハーヨーギーの真理のことば』~第九章 大宇宙と小宇宙の神秘

「ヨーガとは大宇宙と小宇宙の合一である」
ヨーガを学ばれている方の中には、この言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

私はこどもの頃、空の向こうがどうなっているのかを知りたくて仕方ありませんでした。「宇宙」の存在を知ってからもその思いは消えることはなく、大人になって初めて行ったヨガ教室で「ヨーガとは大宇宙と、小宇宙である自分自身との合一である」と聞き、意味はよく理解できなかったものの「もしかすると、ヨーガの達人になったら宇宙のことが分かるかも知れない!」と、本気で考えたことを覚えています。

実は、師シュリー・マハーヨーギーに出会って間もない頃、私は師に宇宙が一体どうなっているのか質問したことがあります。
その時、師ははっきりと「宇宙は私たちの身体の中にあります」と仰ってにこりと微笑まれました。私は「どういうことだろう?」と思いましたが、説明をしていただいてもきっと今の私には理解できないだろうという思いがよぎり、それ以上の質問はしませんでした。
それから十年以上の時が経ち『マハーヨーギーの真理のことば』の中に、あの時しなかった質問の答えをみつけました。

大宇宙と小宇宙の一致

大宇宙、この空間的宇宙というものと肉体という小宇宙は、物理的に見れば何でできているかといえば、五大要素、地水火風空という五つの要素によって物質的な存在があるわけです。ではその五つの要素はどこから派生してきているのかというふうに見れば、それはマハトという、より微細な質とプラーナによって五つの元素に展開して、それがこの物質として現れているということになる。
サマーディにおいては、いわばその物質的な粗大な局面から、より微細な原因体の方に心が移行していくことになる。そうするとその大宇宙と小宇宙を造り出した原因というのは同じものだということになってくるので、そこでの物理的な空間の大きさとか量とか時間というものが消滅してしまうということになる。そういう中でより深まっていけば、その根源的な宇宙と万物の展開を始める原初体のようなところに入り込んでしまう。するとそれは二つとないものとして、体感することになるのです。相対的な大宇宙、小宇宙というふうに物理的な条件を伴った観念がそこにある以上は、大宇宙と小宇宙の一致とか一体というような表現になるだけのことです。要は宇宙万物の根源にサマーディは連れていく、あるいはサマーディの中でそれを体験するということです。

『マハーヨーギーの真理のことば』第九章 大宇宙と小宇宙の神秘/第三節 神秘の宇宙より

※プラーナ/気。宇宙の全現象を支えている力。
※サマーディ/三昧。心が消え、対象のみが意識面にある状態。

 

サマーディの中で体験する宇宙万物の根源――。瞑想が深まり、マハトという万物の展開が始まる原初体のようなところまでたどり着くことができれば、私が知りたかった宇宙の正体を知ることができるのだなということを理解しました。ただ、残念ながら私はまだそれを体験していません。
師が教えられるとおり、真理は体験することしかできない。実際、ヨーガを実践していると頭での理解がいかに小さなものであるかを思い知らされることが度々あります。
だとしても、聖典や聖者の教えを言葉として学ぶことには大きな意味があると感じています。なぜなら、その深い叡智から発せられた言葉は、私たちの歩みを確かな方向へと導いてくれるからです。

第九章は、他にもプラーナ、チャクラ、クンダリーニ、呼吸法、タントラ・ヨーガ、シュリー・ヤントラ、マントラ、プラヴァナ(聖音オーム)、プルシャとプラクリティ、二十四の原理、宇宙開闢論など、ヨーガの神秘的側面と哲学的背景が丁寧に語られており、とても興味深い内容です。
私たちにとってどんなに神秘的なことや難解なことであったとしても、シュリー・マハーヨーギーの言葉には常に大袈裟な表現などはなく、何千年も前からヨーギーたちによって実証されてきた真理やご自身の体験による真実だけを、淡々と、けれど力強く、私たちに理解できるように平易な言葉で説いてくださいます。
その一つ一つの教えが、私たちが確実にヨーガの目的地に向かうために師が示しされた道標なのだと、今また改めて感じています。時代や環境がどんなに変化しようとも、先人たちが歩いた同じヨーガの道を現代を生きるヨーギニーである私もまた歩んで行きたいと思います。

シャルミニー


ヨーガとインド神話 ~バクティ・ヨーガとクリシュナ神話

前回のブログでは、クリシュナ神について簡単にご紹介しました。

そのクリシュナ神の神話が記されているのが、聖典『バーガヴァタ・プラーナ』です。
この聖典はヒンドゥー教ヴィシュヌ派の根本聖典とされ、その第十巻にはヴィシュヌ神の第八の化身とされるクリシュナ神の物語が描かれています。このクリシュナ神話は私にとっても、とても大切で大好きな聖典の一つです。

クリシュナ神話を簡単にまとめると、次のような物語です。
暴君カンサを討つため、ヴィシュヌ神は人の子クリシュナとして地上に顕現します。クリシュナは牛飼いの村ヴリンダーヴァンで、育ての両親や村人、牧童や牧女たちに深く愛されながら、すくすくと成長していきます。子どもらしい悪戯や遊びに満ちた日常を送る一方で、カンサ王が差し向ける数々の悪魔を退け、村人たちをさまざまな危険から救います。そこには、穏やかで牧歌的な人々の日々の営みと、宇宙の絶対神としてのクリシュナの姿が不思議な調和をもって描かれています。
やがて成長したクリシュナはカンサ王を討ち、実の両親のもとへ戻り、王としての役割を果たしていきます。

クリシュナが奏でる笛(ムラリ)の音は全宇宙を魅了する神聖な響きであり、真理そのものであるがゆえにゴーピーも動物たちも抗えない力で引き寄せられるのだと教わりました。

ヨーガの道の一つに、バクティ・ヨーガ(信愛のヨーガ)があります。
バクティ・ヨーガでは、神を全知全能の畏怖の対象として、あるいは概念的に捉えるのではなく、もっと身近で、親しみをもって愛し、慕い、心を向けることのできる存在として捉えます。
クリシュナ神話に描かれるクリシュナは、宇宙を支配する絶対神ヴィシュヌの化身でありながら、同時に人として生き、人と関わり、愛され、愛する存在です。母ヤショーダに叱られ、友人たちと戯れ、ゴーピー(牧女)たちに慕われるその姿は、神と人とが愛によって結ばれる親密な信愛(バクティ)の在り方を具体的に示しています。

そのことが象徴的に語られているかのようなエピソードを、一つご紹介したいと思います。

ある日、幼いクリシュナが土を食べたと聞いた母ヤショーダが、その口を開けさせるとそこには無限の宇宙が広がっていました。ヤショーダは我が子が神であることを悟り、恐れおののきます。しかし次の瞬間、クリシュナの神秘力によってその啓示は覆い隠され、ヤショーダは再びクリシュナを「愛しい我が子」として見るようになります。

幼いクリシュナは、友だちとともに家々に忍び込み、大好物のバターを盗み食いするいたずらをします。母や村人たちは困りながらも、クリシュナを愛さずにはいられません。手間をかけて作られるバターは純粋さのエッセンスであり、神はそれを好み、私たちの行為の結果はすべて神への供物として捧げられるものという教えが含まれているそうです。

私たちは、あまりにも遠く畏怖の念だけを抱かせる存在に対して、心から親しみを持ち近づきたいと感じることは難しいものです。
クリシュナ神話は時代や文化、宗教を超え、今なお魅力的な物語だと思います。それは「真の愛」が普遍であるからにほかなりません。物語を読むことで、私たちはその世界を疑似体験することができます。それが神の物語であるなら一体どんな体験が待っていることでしょう!!
私のバクティを大きく育ててくれたクリシュナ神話。機会があれば、ぜひ一度読んでクリシュナ神話を一緒に体験してみてくださいね。

MYMの機関誌『パラマハンサ』で2015年5月〜2025年3月まで連載されていた「バーガヴァタ・プラーナ細密画シリーズ」に掲載された細密画の一つ。クリシュナが暮らす村の様子が描かれています。敬愛する大先輩が執筆されていたこのシリーズを通して、クリシュナ神話が大好きになりました!

※Web版『パラマハンサ』のサンプル版でこの細密画が詳しく紹介されている「バーガヴァタ・プラーナ細密画シリーズ(1)」がお読みいただけます!

シャルミニー


ヨーガの学びと畑仕事

ヨーガと野菜づくりは、私の中では同じ学びです。

私は6年前から兵庫県丹波市にある『丹波ファーム』という畑で、スタッフとして黒豆や玉ねぎなど野菜を育てています。土に触れる日々の中で、天候や苗そのものの力など、人の思い通りにはならない自然の営みを学んできました。

玉ねぎは今、とても小さく、寒さの中で成長が止まっているように見えます。けれど、時が来て春になれば、ゆっくりと、まるまると太っていきます。ヨーガの学びも、まさにそれと同じだと感じています。成長が目に見えない時期があっても、地道に続けることで、内側では確かに育っている。畑と向き合う中で、私はそのことを実感するようになりました。

また、畑もヨーガも、一緒に活動する仲間の存在がとても大切だと感じています。というのも、畑はひとりでは到底できません。草引きも、肥料やりも、畝立ても、収穫も、誰かの手が加わって、はじめて畑は息づきます。
ヨーガも同じでした。ひとりでアーサナをし、キールタンを歌っていた頃よりも、仲間と共に学び、声を重ね、気づきを分かち合う中で、私はより深くヨーガに向き合えるようになったのです!

時には子どもたちと一緒に作業します(これは玉ねぎの横から生える草引き)

丹波ファームで育てた野菜は、一緒に活動している仲間や、京都のヨーガ仲間に必要に応じて分かち合いながらお届けしています。以前の私は何かを人にあげることで良く見られたいと思いがありました。けれど今は、ただ「美味しい野菜を、みんなに食べてもらいたい」という純粋な想いで、自然に体が動いています。

ヨーガの学びと畑仕事は重なり合い、人と人、自然と人を、静かにつないでくれています。それは私の暮らしと心をやさしく、そして確かに支えてくれるものです。

植え付けから7カ月後、収穫を迎えた玉ねぎたち

松山園


『マハーヨーギーの真理のことば』 ~新年の抱負 「献身」

新しい年を迎え、皆さまに心より新年のご挨拶を申し上げます。
今年も実り多き良き一年となりますようお祈りいたします。

昨年は、私自身にとって人生の一つの節目となる年でした。
4月に次女が大学を卒業し、社会人として歩み始めたことで、私も長い子育ての時間を終え、清々しい気持ちで次のステージに進むことができました。肩の力が抜け、同時に、これからの人生をどう生きるのかを改めて深く見つめ直す一年でもありました。

さて、皆さまは今年の抱負はもうお決めになりましたか?
私は師の教えが詰まった書籍『マハーヨーギーの真理のことば』の中から、今年の抱負としてだけではなく、これからの人生の目標として次の教えを選びました。

献身

誰ものアートマンなる真実在という存在は、何ものにも依存しません。全く自存、自立しているものです。だから常に自由で普遍的で至福です。それだけが真実です。その他のもの、たとえ聖典の教えであろうが言葉であろうが、全ては消え去ります。存在というものだけがリアリティです。
それを知ったならば、たとえこの限りある体の状況でも、その道具として、肉体が朽ちるまで存分に動かせばいい。それは正に献身、身を捧げるということに尽きます。

『マハーヨーギーの真理のことば』第十章 奉仕と献身の道 /第三節 ヨーギーの行為 より

アートマン:真我、真の自己。絶対不滅の存在。純粋な意識。

昨年、これからの人生をどう生きたいのかを自分に問い直し、瞑想を深める中で「残りの人生を神・真理とともに生きていきたい!」という思いが、以前にも増してはっきりと自分の内側から湧き上がってきました。
自分も他者も生きとし生けるすべてが真実在の顕れであるなら、その真実在のために限りあるこの身体を道具として朽ちるまで動かす─。それはなんと喜びに満ちた幸せな生き方でしょう!そして、そのように思えることがもう既に神の祝福の中にあるのだと感じています。

今年も喜びとともにヨーガを生きていきたいと思います。
日々の実践を通して、その喜びを皆さまと分かち合えますように!!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

シャルミニー


第1回「ヨーガを生きる秘訣」を開催しました!!

松山のヨーガ・サーラ・スタジオで、MYM50周年、ヨーガ・サーラ・スタジオ20周年の企画として「ヨーガを生きる秘訣」第1回を開催しました。
この講座は、今回の12月の冬から始まって、春、夏、秋と年4回の開催予定です。旬のお野菜を使ったお料理作りを通して日常の行為や心のあり方を学ぶ「ヨーガの料理」と、毎回5つのアーサナを取り上げて、そのアーサナのいわれやアーサナを作るときのポイントを丁寧に学んで実践していく「アーサナの秘義」の2つの講座で構成されています。
講師は、私たちの師ヨギさんに初期の頃から直接ヨーガを学び、ヨーギーの食事を長年作ってこられたシャーンティマイーさんです。

12月13日(土)は「アーサナの秘義」を行ない、午前クラス11名、午後クラス18名の方の参加がありました。

最初にラージャ・ヨーガにおけるアーサナの位置付け、日常生活のあり方、自らの行為に対して責任を持つこと、心と呼吸の関係など、アーサナを学んでいく上での大切なことが話されました。それはシャーンティマイーさんご自身が長年に渡って真剣に実践し体得してこられたからこそ、寛容で力強い言葉となって発せられていました。それを聞く参加者の方々も真剣に耳を傾け、聞き入っておられるようでした。その中でも、シャーンティマイーさんが紹介してくださったヨギさんのお言葉『私の教えているアーサナは肉体だけではなく、プラーナの制御まで確実に影響します。プラーナの制御がなされれば心の変化も速やかです』は、私たちに深く染み入り、励まされ希望となりました。

そして、「ブリクシャ・アーサナ」「マルジャーラ・アーサナ」「シャヴァ・アーサナ
」「ハラ・アーサナ」「パシチモーッタナ・アーサナ」の5つのアーサナについて学びました。

見本を示していただきながら、ポーズのポイントや留意点などを学んでいきます。

学んだ後は即実践です。よりアーサナが深められるよう直接ご指導いただきました。

ご参加くださった方からは
「まるで初めてしたポーズに思えるくらい新鮮な感覚がありました。身体がすみずみまで心地よかったです」
「アーサナの向き合い方が理解できた。ひとつひとつの動作の意味が根拠から分かり、大切に行なうようにしようと心に決めました」
「普段のアーサナをなんとなくやっていたことに気付かされた。意識すべきところを学べた」
「5つのポーズしかしなかったけれど、とても集中した。普段一通りするアーサナよりも集中していた。ひとつひとつを丁寧に向き合ってやっていこうと思う。体の中で熱を生じるのを感じた」
との感想がありました。講座中の皆さんの真剣なプラーナが会場全体を満たしていました。講座が終わり、一人一人の輝いた表情がとても印象的でした。

12月14日(日)は番町公民館の調理室にて「ヨーガの料理」を行ない、10名の参加がありました。
メニューは、黒豆ごはん、高野豆腐の卯の花、れんこんボールのお吸い物、大根の梅和えの4品です。

参加の皆さんも調理に加わり、和気藹々と楽しく講座は進みました。
シャーンティマイーさんの食材を大切にされる行為や観念にとらわれない自由な発想で楽しく軽やかに料理に向かわれる姿に接し、それぞれに新たな発見と喜びがありました。また、目の前のことに集中しながらも、周りへの配慮も自然にされているお姿から、ヨーガ行者のあり方を学びました。
出来上がったお料理をみんなでいただき、「ヨーガの料理」にまつわるさまざまな話題に花が咲きました。

ご参加くださった方からは
「シンプルに、ほとんど調味料を使わず、素材の味を生かしたお料理が、こんなに美味しいんだと感動しました。優しさが体に広がっていくようでした」
「素材の味がとっても生きていて、身体が喜んでいる感じのお料理でした」
「“こうあらねば”という思い込みが、いい意味でないことに驚きました。もっと気軽に毎日の料理を楽しもうと思いました」
との感想があり、「楽しかった!」「美味しかった!」「また参加したい!」と輝く笑顔で講座を後にされました。

私たちにとって学び多い2日間となりました。この学びをそれぞれが実践し、体得していくことができますように。
また、スタジオでは講座受講者を対象に「アーサナの秘義・フォロークラス」を次回の3月の講座まで、毎週土曜日に行ない、みんなで実践を続けていけたらと思っています。ぜひ、ご参加ください!

試食・交流会のお部屋のしつらえ
(松山市内の太陽市でシャーンティマイーさんに選んで生けていただいたサザンカとヘリコニア) 

アミティ