投稿者「サーナンダ」のアーカイブ

誰ヨガの夏 ☀︎ ヨーガを歩む!

今年の夏はいろいろありましたけれど、少しずつ季節は移り変わるものですね。いつの間にか朝夕は秋の気配を感じるようになって来ました。

さて、誰もが実践できるヨーガ・夏の特別3回シリーズを、長岡京市で7/1, 8/5, 9/2に行ないました。各回ともに20名前後の方が参加されました。毎回アーサナをして呼吸を調え、講座や実習を行ない、ヨーガの実践的な歩み方を学びました。

  1. 心を知る(7/1)
  2. 理想を育む(8/5)
  3. 確かな道を見つける(9/2)*9/1 補講を実施

今回、1回目と3回目に参加された東京の早川さんが感想を寄せてくださいましたので、ご紹介したいと思います。早川さん、ありがとうございました。       (サーナンダ&シャチー)


この夏、 誰もが実践できるヨーガ・夏の特別3回シリーズ(通称誰ヨガ)を受講しようと思ったきっかけは、以前から伝説のように「誰ヨガで〇〇と言っていた」とか、「誰ヨガでは、、、」とか「あれは本当に良かった」と言う先輩方の話を耳にしていたからです。また、色々なヨーガの本を読むものの、言葉を覚えているだけのような気がしてなかなか実感が伴わずにいました。知識に囚われてしまって、知識に行為を当てはめて納得するような、何とも言えないつまらない苦しい感じがありました。そこで、「誰もが実践できる」と言うタイトルにすがるような思いもありました。

1回目の講座は、講師であるサーナンダさんとシャチーさんのお二人のヨーガの実践体験談を交えながら、ヨーガの教えを学び、実習しました。その中で、どのようにしてこれまでヨーガの道を歩み今日に至ったかを聞くことができ、自分と照らし合わせて考える事ができました。例えば、ヨーガに出会って3ヶ月くらいの時はこうだった、1年半後にはこうなった、と具体的なエピソードを伺うことができ「今の私はこんな感じ」と共感したり、「もう少ししたらそれを体験できるのかな」と期待をもったりしました。

中でも印象に残ったのは、ヨーガを始めてから1年半後のエピソードです。
まだまだ心と闘っていたということ。原因を考えてみると、どうやら「私」を認めてほしい、「私」を愛してほしい、と、エゴなる「私」があることで苦しむのだと気付き、「真理の教えを心に言い聞かせる」作戦をとったそうです。
「この心や肉体は私ではない。ではなぜこの私を認めてもらわないといけないのか。本当の私はすでに喜びに満ち溢れた存在だ」
最初は全く理解しなかった心も、何度も何度も言い聞かせていくことで、ある日「そうかもな」と言い始め、心は少しずつ楽になっていったそうです。
また何年か後には、他者の評価を受け取らないように意識していった、悪い評価はもちろん、良いことも受け取らないようにすることで、心は振り回されることが少なくなっていったとのこと。「ヨーガは自立」という師の教えも紹介されました。今の私はまだ、手放せない観念や頼りにしているものがあり、それらを失うことに不安を感じています。ヨーガの実践は、その頼りにしているものを怖いけれど手放して、立っていられるようになることなんだなと、深くうなづくことができました。

3回目の講座では、4つのヨーガの実際的な歩み方について学びました。実は私は、そのあたりの区別がごっちゃりとしていたのですが、それぞれについての参考図書も紹介され、分かり易く理解できました。
どのヨーガにしても、やったことがないから難しいと思うだけで、実践していけば、誰もが真実を実感できるようになると話されていました。今、目の前で、手の届く人がそう言っているのだから、これは実際のことなんだな、私も実感できるようになれるんだなと思いました。
ただし…バターができるまでヨーグルトを混ぜ続けるような(生クリームとヨーグルトで発酵バターを作る時、バターができるまで根気よく混ぜなければならないという、シュリー・ラーマクリシュナの例えから)、根気と忍耐が必要ですよ、とにこやかに話されていた顔が真剣な鋭い眼差しとなり、じっと眼が合いました。その時、「誰もが実践できる」のだけれど、それには目標をもって、根気良く歩み続ける忍耐が必要なんだと、この誰ヨガの本当の意味を知りました。
すると、ここ最近のもやもやしたつまらなさはすっきりと晴れ、簡単なことだったんだなと思うと同時に、やり続けられる忍耐はあるのかな、いや、続けるしかないだろうと思いました。

初めて参加した誰ヨガは、お笑いもたくさんあり、本当に楽しかったです!

早川千茶


カーリー・ヤントラに瞑想する!

今回発売されたNewTシャツとトートバッグにデザインされているカーリー・ヤントラは、瞑想に使用されるものでもあるのですが、シンプルなデザインを見て、本当に瞑想で集中しやすいと思いました。

それで、6月23日にあった松山での瞑想特別クラスでは、集中力を養っていくというテーマだったので、カーリー・ヤントラを用いて、それを凝視しながら実際に集中してみようと思いました。

ところが、人数が多いのでどうやろうかなあと思っていたところ、ヨギさんから、大きなカーリー・ヤントラを書いて前に貼ったらいいというアドヴァイスをいただき、早速松山のスタッフに依頼したところ、Tシャツのデザインを参考に、大きなカーリー・ヤントラを書いてくれました。見た瞬間、「大きいなあ〜!!!」と思いました。

当日は39名の方が参加されましたが、後ろから横からでもよく見えたようです。

今回の瞑想特別クラス3回目は、3月から三ヶ月空いたのですけれど、前回感想を寄稿してくださった若狭さんが(→前回のブログ)、続きを寄稿してくださいましたので、ご紹介したいと思います。ありがとうございました。           (サーナンダ)


毎日牛のポーズと呼吸法そして瞑想を5分でも10分でも座ろうと決めました。瞑想セミナー2回目の宿題です。

牛のポーズと呼吸法、詰まった鼻がピリッと通って呼吸が体の中を巡ります。心が静まって心地がいい!肩の力を抜いて背骨を真っ直ぐと言い聞かせます。
睡魔と戦いながら、なんとか3日坊主は乗り越えました。1週目2週目も大丈夫、雑念は浮かんできますが、捨てる捨てるとにかく捨てるを繰り返していると、少しずつですが集中が長くなります。順調だ!なんかいけそうな気がする!

ところが一ヶ月を過ぎた頃大きな変化に気づきます。
自分で努力をしている感じがしないのです。なにか大きな力が働いて私を動かしている。何かに包まれ導かれるように。気負いも緊張もなくなって、ただ毎日淡々と瞑想をするという不思議な変化です。
その大きな力に身を委ねて、気がつけば3ヶ月が過ぎていました。

「大きな力」あれはなんだったんだろう? 今はよく分からない。
でもきっと誰もの中にあるにちがいない!それは分かります。

三回目の瞑想セミナーのテーマは「集中」でした。

心は分散しているから弱い。集中すれば強くなるとサーナンダさんが教えてくれます。強くなりた~い!!!

参加者全員で大きなカーリー・ヤントラに集中します。
カーリー・ヤントラへの集中は、ただ見て、目を閉じて残像に集中します。ぼやけてきたら目を開けて見る。その繰り返しだけ。メガネをしてもよい、瞬きも気にしない。何の努力も要らな~い、超簡単~です。

二日目のアーサナクラスの瞑想の時、目を閉じたとたんカーリー・ヤントラが前にありました。どうして、なんで~と心の中で大騒ぎ。いやいや騒いでる場合じゃない集中!集中!
最後はカーリー・ヤントラと私が重なって、喜びが満ちていきました。

ヨギさんの恩寵ですね、ありがとうございます。
次の宿題はこれだと決めました!

若狭多美子

 


歓喜の春の祝祭! サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラー!

2018年4月8日(日)、偉大な主ブッダのご聖誕日に、マハーヨーギー・ミッション主催、
第2回 サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラー -神性示現大祭-
が開催されました。

今年は全国的に3月末に初夏の日和が続き、桜も驚いたのか一斉に咲き始め、春の祝祭は若芽の緑が春光に映える中で行なわれました。全国各地から、そしてニューヨークから、また先月末に師がご訪問された台湾からは想いによって、プレーマ・アーシュラマにはたくさんの弟子たちが集いました。祝祭会場には、溢れんばかりの喜びの笑顔が輝きました。

今年も祝祭前に仁和寺ツアーが開催されました。ツアーコンダクターはターバンを巻いたゴーパーラと、残念ながら写真に写っていませんが、着物姿の高橋さんが担ってくれました。

サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラーは、永遠普遍の真理サナータナ・ダルマとそれを100%純粋な形で具現されたアヴァターラ(神の化身)の顕現に感謝を捧げ、私たち自身アヴァターラが示された道を歩み、サナータナ・ダルマの実現を誓願する、喜びの祝祭です。

続々と参加者が美しい笑顔をまとってやってきます!

昨年は第1回目ということで、古来全てのアヴァターラに感謝を捧げる祝祭となりましたが、2回目となる今年の春の祝祭では、アヴァターラたちの中でも特にブッダにフォーカスし、ブッダの存在と息吹に迫ることで、私たち自身がまさにブッダが発見された古道、すなわちサナータナ・ダルマの道の途上にあることを再認識する素晴らしい機会になりました。

詳細は、機関誌『パラマハンサ』5月号に譲るとして、ブログでは当日の写真を中心に祝祭の模様をお伝えしようと思います。

会場のプレーマ・アーシュラマにサハスラーラの旗が翻ります。

玄関を飾る色とりどりの花々が喜びとともに参加者を出迎えてくれます。

ブッダの存在とサナータナ・ダルマに迫った七人の真剣でいながらもユニークなスピーチに、師も参加者も全員が聞き入り、笑い、涙し、歓喜に沸き立ちました!3月末に師が訪問された台湾からも喜びのメッセージが届きました。

吉祥なこの日に3月末にニューヨークで発行された『Seeking Truth』(『真実を求めて』の英語版)のお披露目があり、ニューヨーク・ミッションから参加したエーカーンタ(左)とアーナンダマーリー(右)がそれぞれ本を読んだ感想と出版への思いについて話されました。

一言で言うと、なんと素晴らしい歓喜を味わえたことでしょう!素晴らしいスピーチの数々!それぞれがブッダの清らかな魂に触れ、その振動がその人の生き様、実際の体験を通して溢れ出しました。その喜びの奔流、歓喜の大海に溺れてしまいそうでした。アヴァターラという存在がもたらす永遠の歓喜に触れた魂は、一瞬でみずみずしい命の歓びに蘇りました!

春と秋の二つの祝祭!その歓びの輪が大きく大きく広がっていきますように!

師とすべてのアヴァターラに心より感謝を捧げます。

ジャイ・サナータナ・ダルマ ジャイ・アヴァターラ!

サーナンダ


瞑想特別クラス2回目 in 松山

春ですね〜桜の開花も全国で始まりました。春の祝祭まで後2週間ですね〜サーナンダです。
そして、現在師は台北を訪問されており、22日には1回目のサットサンガが開催されました。今日は2回目のサットサンガが予定されています。報告が楽しみですね!

さて、先週末に、松山瞑想特別クラスに行ってきました。今回のテーマは、身体と呼吸と心の関係でした。

瞑想は、じっと座っているだけで何かいいことが起こるのだろうと、簡単にできそうに思ってしまいますが、実際に座ってみると、雑念がとめどなく湧いてくるか、眠たくなるかのどちらかで、足も痛くなるし、ちっともいいことが起こらず、すぐに諦めてしまいがちです。

では、どう進めていけばいいのでしょうか?ヨーガではまず身体と呼吸を調えていきます。基礎編2回目の瞑想特別クラスでは、しっかりとした瞑想の土台を築くために、座法(アーサナ)の重要性を学びました。背骨を真っ直ぐにして正しく座れば、呼吸が調い、心が速やかに落ち着いてきます。日常の実践につながるように、今回は主要な座法と簡単な呼吸法の実習に時間を割きました。瞑想する際には両方の鼻が通っていることが大事なので、牛のポーズも皆で実習してみました。

2回目のクラスはどうでしたでしょうか。今回、松山ヨーガ・サークルで熱心にヨーガを実践されている若狭さんが、ご自身の瞑想の実践を記事にしてくださいましたので、ご紹介したいと思います。いつも瞑想特別クラスではスタッフとしてサポートしてくださっている若狭さん、3カ月後を楽しみにしています!


瞑想特別クラスに参加して

「自分には瞑想は無理なのではないか」と思っていた時期がありました。
心はとめどなく動き回り、集中もわずかの間だけ。
周りのグルバイ(ヨーガの仲間)がまぶしくて、自分を貶める言葉は次々に浮かびます。

5分でもいい!座る習慣をつけよう。今日出来なくてもいい、明日また行なおう。
お金の悩みの解決の仕方、理想の生き方とは何かなど、サーナンダさんは熱意を持って教えてくれます。

自分のやりやすい方法をさがしたい!
心は徐々に意欲的になっていきました。前向きになっていきました。
「苦しいのは自分が持っているからだけ。ただ手放せばいい!」と気がついた時、心がスーと軽くなりました。もう余分なものはいらない。捨てよう!自由になりたい!と心が叫びます。

入門編、実践編、特別編と続いて今年はもう一度基礎編。
一回目は瞑想のイロハを学ぶ!でした。
教えていただく言葉がスーツと体の中に染み込んでいきます。

識別の瞑想の間違いに気づきました。
それまでは、正しいか間違っているか、好きか嫌いか、やるべきか否かと行なっていました。
正しいのは「感情を見る。じーと見る。ただそれだけ」でした。
ただ見る、ただ見る、と言い聞かせながら行なってみました。
心を静めて待っていると答えが内側からふーっと浮かんできました!!そして問題は霧のように消えていきました!

この体験は自信になりました。やらなければいけないことだった瞑想がやりたいことに変わった瞬間でした。

次回は6月です。宿題が出ています。私は牛のポーズ、呼吸法、瞑想を行なおうと決めています。
まだ3日目ですが3ヶ月が経った頃自分がどう変わっているのか楽しみです。

2018.3.21 松山ヨーガサークル 若狭多美子


この春、瞑想を始めよう! in 松山

先週末2月17日に松山ヨーガ・サークルにて2018年瞑想特別クラス7回シリーズが始まりました。少し暖かく春の気配を感じる気候になり、松山ヨーガ・サークルの前では、目を引く鮮やかなピンク色のチラシを覗き込むように読んでいる人を見かけました。

昨年まで3年間瞑想特別クラスを行なってきましたが、今年からは基礎編「瞑想を始めよう!」に戻り、一から瞑想を学んでいきます。

初回「瞑想のイロハを学ぶ!」では、瞑想していくとどうなるのか、瞑想とは何なのか、どうやって進めていけばいいのかなど、今年一年の土台となることを学び、実習しました。初めて参加する方や、もう一度基礎から学びたいという方など、40名の方が参加されました。

*写真:ヨーガや瞑想の教えをわかりやすく学び、Q&Aで理解を深めていっています。瞑想していくと・・・・

  • 心がとても静かになり、いろんな執われから解放されていきます。
  • 心は澄み渡り、日常が変わります。
  • 不思議なことに、喜びに満たされていきます。
  • 集中力がつき、いろんな物事に動じなくなっていきます。

*写真:瞑想の実習では、静かな気が会場を満たします。

今回、昨年まで3年間熱心に学んで来られた山口さんが、ご自身の実践と経験を寄稿してくださいました。毎日の実践の様子が伺え、とても参考になる内容だと思いましたので、ご紹介させていただきたいと思います。


松山 瞑想特別クラスへの参加は、今年で4年目になります。

3年前、家族や世間への義務を果たしながらヨーガに取り組んでいくことは、困難なことだと感じていたのですが、今回、基礎編の第1回目を受けて、瞑想をしていくとどうなる?の教えに「たしかに!そうなるよなぁ。」と思いました。そうなんです。この3年間「実践していきたい」の感想しかなかったのに⁉︎です。

瞑想特別クラスでは、この3年間、心の仕組み、瞑想の目的や方法、ヨーガの教えを聞き、自らの理想の生き方、そのためにどうすることが必要か考える機会とそれを実践していく勇気や励ましを直接的な言葉ではないのですが頂いてきました。

ヨーガを初めてから瞑想の対象は、「神」と決めています。でも、毎日座ることはできなかったし、時間も短いし、神への瞑想というよりは、心のおしゃべりを聞いて終わるばかりでした。それが変わるきっかけになったのは、私にとっての理想の生き方が明確になって、神への想いを強くしていきたいと神の御名を唱え、神を讃え歌うと決めて、昨年の5月から毎日、キールタン を歌ったことです。場所に応じて、声を出したり、声は出さないで、心の中で歌ったりしています。

最初は、意識的に、心がおしゃべりをはじめたら歌うように癖をつけることからしました。でも、しばらくすると、意識的にしなくても気がついたら歌うようになっていました。最近では、仕事中でも、することがない時は、神の御名と神への想いが身体に流れて、嬉しくてニヤニヤしている自分に驚くことがあります。

日常の中で神を想う時間が増えると、アーサナや瞑想で心がおしゃべりをすることがなく、心の静けさの中で行うことが少しずつ増えてきました。また、アーサナや瞑想を行うことが神を想う時間を増やしてくれる、相乗効果があると感じています。

まだはじまったばかりの実践ですが、この1年、瞑想特別クラスを通してさらに、バクティ・ヨーガを深めていきたいです。

山口正美  *写真は、御聖誕祭でキールタンを奉納する山口さんです。山口さんは松山ヨーガ・サークルでキールタンの会をサブリーダーとして運営されています。


瞑想特別クラスin松山ー2017最終回

先週、7年ほど通われている方がクラス後にふと、「最初の頃は毎回同じアーサナをするから、1年もしないうちに飽きてしまうだろうなと思っていたけれど、最近はこのアーサナだけで十分だ、他に何もいらないという気になってきた。とても不思議!」というようなことを口にされました。

それを聞いて、「それがヨーガです!」と思って、とても嬉しくなりました。心はいろんなことをしたがりますが、不思議なことにヨーガを実践していると、あれだけざわめいていた心がいつのまにかおとなしくなり、単純なアーサナや瞑想の繰り返しの中に充満する喜びを感じるようになって、他に何もしなくてもいいような気持ちになってきます。そういえばその方は、ずいぶん職場のことで色々悩んでいたのに、クラスに通ってアーサナを一所懸命実践している内に、いつのまにか同じ職場なのにちっとも心が反応しないようになり、とても不思議がっていました。一つのことを繰り返し実践することが秘訣なのですね。

そういう話から、ヨーギーの生き方に学ぶ7回コースの最終回は、12月16日に松山ヨーガ・サークルで始まりました。最終回は「理想に生きる」がテーマで、スワーミー・トゥリヤーナンダとナーグ・マハーシャヤの印象的な言葉を紹介しながら、師の教えと行為を通して、ヨーギーとしての大切な生き方や歩み方を皆さんと一緒に学んでいきました。

最初に、「ヨーガの第一歩は、言葉を慎むこと、贈物を受けないこと、行動しないこと、そして孤独の生活である」というトゥリヤーナンダが少年時代に深く感動し、全生涯をかけてできる限り従おうとした聖典の章句に触れ、「自立」について学びました。そして、「外の世界はあなた方自身の心の投影ですー」というナーグ・マハーシャヤの言葉、「自分の運命は自分でしか切り開けない!自分次第!どんなカルマも過去のこと!今この時から変えていけばいい!」という師の言葉からヨーガの大胆な歩み方を紹介しました。さらに、「真理を悟ることだけが何よりも大事なこと!命よりも大切なこと!それがヨーガ行者の命綱」というヨーガ行者として最も大切な息吹を感じる師の教えを皆で分かち合いました。最後に、ヨーガの道を歩むにおいてはグルが不可欠であり、もし心に叶う正しいグルにめぐり合ったなら、その縁を決して逃さないようにと締めくくりました。

師は、「悟りの道も、いわば悟りという職人のようなもの。入門して見習いの頃は本当にしんどいアーサナをして、慣れない言葉を理解して、見えない心を見つめながら行動を制御して、大変だと思う。だけれど、それを体得できた時には、無駄なく自然に、聖典なりが伝えているものに見合った状態が生まれる」と言われます。まさに冒頭に紹介したエピソードのように、淡々と怠りなく熱心にヨーガを実践していれば、そのような境地に導かれるのだと思いました。

17日のサットサンガも多くの方が参加され、熱心な問答がありました。松山ヨーガ・サークルでは、今年一年、師の特別サットサンガや直伝クラス、そして春の祝祭や師の御聖誕祭を通して、多くの方がヨーガを深められたことを感じました。この日のサットサンガでの質問も、それを感じさせる真剣な質問と眼差しが印象的でした。

松山での瞑想特別クラスは師の導きによって2015年に始まり、今年で3年目になります。3年一区切りと言われますが、当初の願いが叶い、入門編、実践編、そして成就編を無事に終了することができ、そして熱心な方々と一緒に学ぶことができて、本当に嬉しく思います。

講座後に、ずっと参加してくださっていた方から、「最初の頃は話の内容がよくわからなかったけれど、今日の講座はよくわかりました」というようなことをニコニコしながら言われて、その方が慣れない言葉にも慣れてきたこともあるだろうし、日常で実践してこられたこともあるだろうし、私自身ちょっとは真理の教えの理解が深まり、少しはわかりやすく話せるようになったのかもしれないし、いずれにしても本当に良かったなあと心から嬉しく思いました。3年間お付き合いしていただきありがとうございました!自分にとってはずっと生きた学びの連続で、それが本当に楽しかったです。

最終回が、それぞれの人が次に繋がる歓びに満ちた会になり、とてもよかったです!

来年からは基礎編に戻り、スパイラルアップしていく予定ですので、また皆さんとお会いできることを楽しみにしています。本当に素晴らしい機会をいただき、師の恩寵と松山ヨーガ・サークルの皆さまの献身的な働きに感謝致します。ありがとうございました!

サーナンダ


歓喜のジャヤンティ2017!!!!

今年もやってきました!11月23日、最愛の師の御聖誕祭!!!

私たち弟子にとって最も大切な日です。常に私たちを真の自己の本性へと導き、永遠の真理の教えを授けてくださる尊い師、シュリー・マハーヨーギー・パラマハンサに祝福の中で最高の感謝を捧げることができるかけがえのない日です。

この日は日本各地からたくさんの人が集い、台湾からも9名の弟子が参加しました。例年ジャヤンティ(御聖誕祭)が開催されてきたマハーヨーギー・アーシュラマにはとうとう収まりきらなくなったので、急遽会場を京都アスニーに変更して開催されました。

また、ニューヨークとはインターネット中継で結ばれ、深夜にも関わらず、ニューヨーク・ミッションの熱心な弟子たちが映像を通じてジャヤンティに参加しました。多くのメッセージも届き、世界の各地から、師を慕うたくさんの人たちが思いを寄せました。

実に素晴らしい、歓喜が溢れるジャヤンティでした!

詳しい内容は機関誌パラマハンサ1月号に譲るとして、ブログでは写真を見ながらジャヤンティの内容を少しご紹介させていただきます。

初めての参加の方も多かった今回のジャヤンティですが、歓びと緊張の中、師が到着され、ジャヤンティが始まりました。心地よい神聖な鐘の音色が空間を清めます。

 オームの朗唱に続き、この地上に肉体の姿をとって生まれてくださった偉大な師に、弟子の思いが込められたマーラー(花輪)が捧げられました。朗々と響き渡る神聖なマントラが会場を震わせ、散華の歌が捧げられました。

7名の弟子の祝辞はどれも素晴らしく、師とのかけがえのない縁を歓び、自らが力強くヨーガに生きることを宣言し、師のご聖誕に感謝を捧げました。また、直伝クラスに熱心に参加されている方のインタビューや、ニューヨークからのメッセージも歓びに満ちたものでした。

そして松山ヨーガ・サークルのキールタン・グループ「シャーンティー・マーラー」による総勢16名のキールタン「シヴァ・シャンボー」が奉納されました。師への純粋な信仰と献身の結晶のような歓喜の歌で会場が満たされました。

『シヴァ、吉祥なる者よ
この世の束縛を打ち砕き、聖なる山カイラーサに遊ぶ者
パールヴァティーをシャクティとして従え、束縛された魂を導く主
天(てん)の河ガンガーを頭上に受けとめ、
シヴァよ、貴方は白く輝く女神をつかわす』

聖劇は今回はブリハッドアーラニヤカ・ウパニシャッド第五章より『プラジャーパティの教え』を題材としたオリジナル神聖劇が奉納されました。師に喜んでいただきたい!ただその思い一心に練習を重ねて来ました。少し写真で紹介しましょう。
 ブラフマンの卵から創造神プラジャーパティが誕生!皆、その神々しい美しさに目が釘付けです!
多彩な登場人物。天界からインドラ神とヴァーユ(風神)、天女、地獄界からヴィローチャナとヴァルナ(水神)、地上界からはマヌと母、キンカラが登場しました。

創造神プラジャーパティがマヌを本当の幸せへと導きます!初めての方にもとてもわかやすい見事な聖劇でした!

弟子たちの祝辞や奉納を喜びをもって受け取ってくださったシュリー・マハーヨーギー。その慈愛に満ちた御姿を目にし、私たちのハートは歓びに満ちました!そして、サプライズの芳しい賜り物をいただき、嬉しさも倍増しました!

ジャヤンティ後は各庵に集い、皆でプラサードをいただきながら、歓びの余韻を味わいました。

少しはジャヤンティの様子が伝わりましたでしょうか。このような歓びの機会を与えてくださった師シュリー・マハーヨーギーに心より感謝いたします!本当にありがとうございました!

*ジャヤンティの詳しい内容は、『パラマハンサ』1月号に掲載する予定ですので、パラマハンサ会員の方は楽しみにお待ちください。

サーナンダ拝


魂から魂へ

突然ですが、先週末に師を追いかけて台湾に行ってきました。
師は5月に続いて二度目の訪台となりました。そして今回も台湾の活動をサポートしてきたミラバイさんが師に同行されていました。私は初日のサットサンガに出席させて頂きましたので、今回一番感じた事を少しお話しさせて下さい。

今やインターネットが世界中を駆け巡り、まるでその場にいるかの様に世界中の情報を瞬時に手に入れる事ができます。本当に便利ですね。私もマハーヨーギー・ミッションのクラスに通うきっかけはネット検索でした。

でも、それだけではだめなんです。
『いちばん大切なものは目に見えないんだよ』
星の王子様でも言われていたことです。

今回、師と台湾の方達が会場のジョイフルリビングという素敵な空間で対面している様子を、後ろから見させていただきました。人生の目的。この世の理。生まれてきた意味。参加者それぞれが胸に秘めた普遍的な疑問は、洋の東西・時代を問わず同じでした。それぞれの想いがとつとつと語られ始め、それに対して真理を実現した覚者から直接発せられたその息吹は、会場を瞬く間に神聖な教えの場に変えてしまいました。無知を射抜く真智の瞳から発せられた祝福は参加者のハートを沸騰させ、高揚した表情で誰もが視線を外せずにいました。
ブッダが民衆に説法した際も、古のヨーガ行者が師から洞窟で教えを授かった時も、きっとこんな感じだったに違いないと感じました。
それはネットの情報や書物からでは決して感じ得ない、直接的に届けられる体験でした。私も何度も師のサットサンガで魂を鷲掴みにされる様な体験をしていますが、正に今、この瞬間、この方達は凄い体感をしているんだなと背後からみて感じました。

日本に来たことのある台湾の仲間が「私は5月にヨギさんから沢山の種子を心に植えて貰った。今でも日常で自分の習性を変えて行く力となってその種子は育っている」という話をしてくれたのがとても印象的でした。

国境を超え、言語を超え、人種を超え、魂から魂へ。
正にそんな言葉がぴったりくるサットサンガでした。
師は真理を求める人がいるなら何処へでも出向くと仰っています。御自身の肉体をすり減らしてでも、真理を求める人の心に直接種子を植えつけるために。真理の問答・サットサンガを通して。

私は師の為さる働きが、本当に尊いお仕事だと心から敬服しました。

チャイタニヤ


松山にシヴァ神到来!?

先週の9月16日(土)、9月17日(日)にサーナンダさんが瞑想特別クラスとサットサンガのため、松山ヨーガ・サークルに来てくださいました!ちょうどその週末に大型台風到来という情報がありましたが、有難いことに予定通り無事に開催することができました。

初日の瞑想特別クラスでは「布施について考える」というテーマでお金への執着がなくなったらどうなるか、ヨーギーを見倣う生き方を学びました。私自身が最も印象に残ったサーナンダさんの言葉は「ヨーガの極意は執らわれないことです」という力強い一言です。サーナンダさんは具体的に私たちが何に執らわれているか、どうすればいいのか?を丁寧に説いてくださいました。ヨーギーの生き方の何と清々しいことか!憧れずにいられなくなるような内容でした。

講座後の感想をご紹介します。
「お金に対しての教えでしたが、教えていただき自分のカルマ(因果応報の法則)を取り除けてないこと、欲望の生活を送っているのがたくさん見えました。聖者の生き方からお金に対する無執着を教えていただき、お布施の本来の意味を知り熱い思いが常に自分を奮い立たせることだとわかり魂を感じる会でした。実践していきます」
「生活、生き方を志の実現のために整え、行為していくということを教わり、布施ということに限らず、一瞬一瞬の言葉や思い、選択をどれだけこの意識に向けられているだろうと反省します。もっと情熱をもって真剣にもっと精一杯整え、行動していきたいです」
そして、長年ヨーガを実践している方は「最近、お金をあまり使わなくなったのでなるほどと思いました」という感想もありました。


台風にも関わらず30名以上の方が参加されました。

2日目のサットサンガの中で印象に残った話をご紹介します。

上司との関係に悩むMさんは、上司に認められたいという思いを棄てるにはどうすればいいのか質問しました。
サーナンダさん「輪廻転生と言いますが、昨日が前世、今日が今生、明日が来世と、毎日に例えられます。すると、今日考えたり悩んだりしていることは、だいたい昨日も同じことを考えたり悩んだりしていたと思いますし、たぶん明日も同じことで悩んでいるでしょう。それと同じように、今生で直面している問題や悩みですが、多分前世でも同じ問題で悩んでいたでしょうし、このまま行けば必ず来世でも同じことを繰り返すに違いない、と私は思うのです。そうすると、それは嫌だから今生で何とかしないといけない、それならば今を真剣によりよくしていくしかないと思うのです。

Mさんの場合も、このまま行けばまた来世でも同じようなことを繰り返してしまうでしょう。それは嫌でしょう!それが嫌なら、真剣にヨーガをやっていくしかないです。ヨーガをやっていくことで心が変容します。心が変容すれば必ずそれに接する人の反応が変わります。それによって状況も変わっていきます。具体的に言えば、余計なことを考えず、淡々と仕事に励むこと。そして、ヤマ(禁戒)、二ヤマ(勧戒)で行為を整え、アーサナによって呼吸を調え、聖典の学習や瞑想によって心を調えていけばいいです。そうすれば思いも状況も必ず変わっていきます!

生きていればいろんなことが起こります。子供の頃、嫌なことに出会った時、なぜ出会ったのか原因を一所懸命考えたことがありました。すると、一つの答えが出てきました。それは、生まれてきたからだと思ったのです!様々な原因があるかもしれないけれど、その時そこに自分がいたことにも確実に責任があるのですから!生まれてこなかったらそこにはいなかったし、嫌なことも起こらなかった。しかし、生まれてきた以上、どこでどんな目に遭ったとしても仕方がない、自分にも責任があると思うようになりました。ではなぜ生まれてきたのか?自分とは一体なんなのかが肝心なのです。小手先で逃れようとするのではなく、覚悟を決めて今の状況を受け入れて、そうしてやって行けば、いつか転機がやってくるかもしれません。

実際的には、職場の改善を働きかけたり、自分自身についても改善していけばいいと思います。自分にも改善すべきたくさんのことがあるかもしれない。言葉遣いとか行動とか。そうやって実際的に改善していけばよりよくなっていくと思います」

サーナンダさんの気迫のこもった言葉がその場にいた皆さんに、「人や状況のせいにせず、より良く改善していきたい」という情熱が注がれたかのようでした!
その証拠に今回の講座とサットサンガの後日、クラスに来られる方の話す言葉が別人のように変わっていっているのです。
「すごく落ち込んでいたけど、もう後戻りしたくない!身体のことをくよくよ思い悩むよりも、もっと純粋にヨーガだけに邁進していきたい!」
「人に依存していたことに気が付いたので依存をなくしていきたい」

台風が去った翌日、空気がとっても澄んでいて本当に清々しかったです。先日からこのブログでもシヴァ神のお話しが出ていますが、シヴァ神のルーツは暴風雨の神様。そしてシヴァ神は破壊と再生の神様です。サーナンダさんと一緒にシヴァ神が来てくださって私たちのこだわりを破壊し自由にしてくださったのかというくらいクラスに来られる皆さんの表情が変容したのです。しかし、まだまだこれからです。完全な自由に至るまで力強く前進し今までの癖や傾向を破壊し真理とひとつになって新しい命を生きることができますように。

サーナンダさん、シヴァ神とともに来てくださって本当にありがとうございました!
サーナンダさんのハートはヨギさんでいっぱいです。
最愛の師、ヨギさんに心からの感謝を込めて。

アーナンディー


第四の意識

まだまだ残暑が厳しい日が続いていますが、それでも少しずつ朝夕はしのぎやすくなってきているのでしょうか。皆さま、よく眠れていますか。

私は睡眠時にあまり夢を見ない、あるいは夢を見たことをほとんど覚えていないし、一度寝ると途中で目覚めることは滅多にないくらいの睡眠なのですが、先日のサットサンガで師が、誰もが毎日三つの心の状態を経験していると教えてくださいました。

  1. 起きている時の心の状態
  2. 睡眠中、夢を見ている時の心の状態
  3. 夢も見ない深い熟眠の心の状態

起きている時は、心は、それはそれは色々な経験をして、「あ〜楽しい!」とか「あぁしんどい・・・」とか印象を刻んでいます。夢の中では、起きている時の印象を反映しつつも、全く違った不思議な世界ー空を飛んだり、海に潜ったり・・・が展開されます。熟眠中は、一切の心の活動が停止し、ただ「空無」という思いがあるだけの状態になってしまいます。同じ心なのですが、この三つの心の状態は驚くほど違っているのですね。

毎日経験しているものだから、誰も不思議にも思わないのですが、よく考えてみれば、同じ心が劇的に異なる世界を経験していることはとても不思議です。もっとも大切な自分の心が、不思議なことに強制的に夢見の状態に陥り、さらには何もわからない状態になっているのに、誰も嫌だとは思いませんものね。

どれほど起きている時に心が苦しんだり悲しんでいても、あるいは喜び楽しんでいても、睡眠中はそれらを忘れて、夢の中で全く違う世界に行ったり、あるいはそれらもなく、心自体が眠ってしまう状態になってしまうのです。

睡眠は、知性や能力に関係なく誰もに等しく訪れ、熟眠中は、どれほど賢い人も愚かな人も、善き人も悪人も、同じような状態になってしまいます。

起きている時に心に刻まれる経験の印象の力が大きいので、あたかも起きている時の心の状態が全てと思われがちですが、現実的に1日の3分の1の時間程度は、全く違う世界に行っているわけですね。そして大方の場合、睡眠は心に安らぎをもたらす大切な時間になっています。要は、心というものはダイナミックに常に変化しているということであり、起きている時の心の経験も、夢見も、熟眠も、等しく心に現れた一つの状態であるわけです。

そして師は、さらにもう一つの意識状態があると教えてくださいました。これら三つの心の状態を見ている第四の意識があるというのです。だからこそ、これら三つの状態を心が経験していることが知られているのですね。その第四の意識=トゥリヤーこそが、真実の自己であると教えられています。

ヨーガや瞑想の目的は、第四の意識に覚醒することです。

起きている時の様々な思い煩いに翻弄され、睡眠で癒されて、また起きて翻弄され、癒されるということを心は繰り返しているわけですが、それらの背後にあって黙って見ている第四の意識に心を集中していくことによって、心は思い煩いから解放されていくのです。

まあ実際のところ、いかほどの苦しみも、どれほどの喜びも、熟眠中は消えて無くなっているわけですから、そう考えれば大したことでもないのかもしれないと思う時があります。あったり、なかったり、変化するものに翻弄されないようにし、常に実在する第四の意識に心を向けていけばいいのですね。

さて、京都の瞑想専科は、現在第2期を行なっていますが、第3期が10月から始まります。第3期では、第四の意識を探求していきたいと思います。

また、それに先立ち、9月24日(日)には瞑想1日ワークショップを行ないます。

大阪の瞑想専科でも同日時に瞑想一日体験会があります。

ご関心のある方は、是非ご参加ください。

サーナンダ