1カ月後の4月6日(日)にマハーヨーギー・ミッション主催の春の祝祭が開催されます。今年はスワーミー・ヴィヴェーカーナンダの魂に迫っていく内容となっています。
最近私は、ヴィヴェーカーナンダが作られた『サンニャーシンの詩』というものを読み、その力強い詩に感銘を受けましたのでご紹介(詩の一部を掲載)させていただきます。
この音色を呼び起こせ!
その歌は生まれた。
この世の穢れが決して届くことのない、はるか遠く離れた山の洞窟や森の奥地で。
その場所は知識、真実、至福の波が渦巻いている。
高らかに歌え、その音色を。勇敢なるサンニャーシン!
唱えよ オーム・タット・サット オーム!
汝の足枷を取り払え!
愛と憎しみ、善と悪、すべての二元的束縛を。
知りなさい。奴隷は奴隷であり、優しく撫でられようとも、ムチ打たれようとも自由ではないのだと。
それら束縛を断ち切れ。勇敢なるサンニャーシン!
唱えよ オーム・タット・サット オーム!
“蒔いた種は刈り取らなければならない“
“そして、原因は確実に結果をもたらす。
誰もこの法則から逃れることはできない。
形を取るものはみな鎖をまとわなければならない“
しかし名前と形を超越しているのがアートマン。
それは常に自由である。
汝はそれであると知れ。勇敢なるサンニャーシン!
唱えよ オーム・タット・サット オーム!
汝はどこに探し求めるのか?
友よ、自由はこの世界では得られない。
汝を引きずるロープを掴んでいるのはあなた自身の手なのだ。
嘆くのをやめて掴んでいるその手を離せ。勇敢なるサンニャーシン!
唱えよ オーム・タット・サット オーム!
この詩はサンニャーシン(出家者)の心の放棄を詠っています。私たちの心の中にある執着や欲する思いを手離せば、心が生み出す苦しみや問題から解き放たれて自由になることができる。真の自由を手にすることをヴィヴェーカーナンダは熱いハートをもって高らかに教えられています。
私はこの詩に触れて心の奥底から力が漲ってくるような気持ちになりました。ヴィヴェーカーナンダの言葉の一つ一つに熱の波動を感じ、その熱が私の心に響きわたるようでした。この詩を読み唱えると、その言葉だけに集中され、その他の思いが浮かばないほどに強い純粋な思いで心が満たされているような感覚がありました。
ヴィヴェーカーナンダの言葉にとても惹きつけられて胸が熱くなりました!
私は自由な心でありたい!自身の心に引きずづられることのない自由を求めて生きたいと思いました。
最後に私はこの詩の中で何度も繰り返し出てくるフレーズにとても鼓舞されました。
勇敢なるサンニャーシン! 唱えよ オーム・タット・サット オーム!(神は真実在なり)
金森淳哉