今はもうまっさらな状態、そこに残っているのは藁と土だけ――
水がひかれ、小さな苗が植えられ、夏の日差しを受けてすくすくと育ち、そして実り、頭を垂れる稲穂――
仕事の行き帰りに通る田んぼを見て、私はいつも「ある日」のことを思います。
もうすぐ11月23日ですね。
現在では勤労感謝の日となっていますが、以前は「新嘗祭」といって、天皇が新穀を神に捧げて自らもそれを食し、その年の収穫を感謝する祝祭日であったといわれています。
雨の日も風の日も夏の暑さも乗り越えて、耕作者の方々が丹精を込めて収穫するお米は、白米や餅米、またお酒になり、私たちの身体を維持し、また歓びを与えてくれる大切な命の恵みです。
私たちはこの食物の恵み、また太陽や雨、土といった大自然の力に生かされ、さらにはその力を司る大いなる存在によって生かされています。
古来より、その大いなる存在は「神」と呼ばれてきました。
そしてこの11月23日は、私たちの師であるヨギさんの御聖誕日です。
私は毎年1年間、この日のために生きていると言っても過言ではないと感じます。
仕事の行き帰りに田んぼを見ると、「今年も御聖誕祭に向けて師に歓んでいただけるように、がんばろう」と御聖誕日のことに思いを馳せます。
この日があるから、日々のアーサナや瞑想、カルマ・ヨーガ、ミッション・ワークスもより励むことができます。
私たちヨーガ行者にとっては、神を悟り、神そのものであられる師に生かされ、歓びを与えていただいていると心から感じるのです。
「アヴァターラ(神の化身)の出現は、生きとし生けるもの、すべてのものにとって救済と祝福が与えられたということです。それは時間に限定されるものではなく、時間を超越し、永遠に存在している、そういう吉祥な歓びとなっています。人々はそれを歓びとしてジャヤンティー(御聖誕祭)を祝う、あるいはそれに浴するということです」
――サットグル・シュリー・マハーヨーギー・パラマハンサ
今、京都や東京、松山といった日本のみならず、台湾、ニューヨークといった世界各国の弟子たちも御聖誕祭に向けての準備が大詰めを迎えています。
さて、今年は稲に例えるならどんなお米、御神酒が捧げられるのでしょうか?
玄米のような栄養価の高いものか、それとも白米のように純白で食べやすいものか、二割三分にまで磨かれた大吟醸のような美酒か、かたや、どぶろくのようなものまでも😳???
神の宴まで、あと2日です!!!
ゴパーラ