聖者たちの生涯
名前も形もない永遠・普遍の真実に、過去連綿と顕れてきた聖者たちの生きざまは息吹を与えてくれます。
彼らはまさに私たちと同じように肉体を持ち、この地上を歩いた存在でした。
それは、真実の悟りがこの世界において成し得ることなのだと、私たちに希望と勇気を与えます。
そしてその生涯において見られる人々の救済と導き、無限の慈悲は、私たちの心を震わせずにはいられません。
この聖者たちの息づかい、肌の温もりさえも感じられるなら―その同じ真実が私たちの内にも在るのだと、はっきりと知ることができるでしょう。
ラーマクリシュナ・パラマハンサ
(1836-1886) 「マー(聖母神)に会いたい!」――それだけが若いラーマクリシュナを圧倒した想いだった。幼子の頃から神への憧れを胸に育ち、神聖なものを目にするたび心は神に圧倒され忘我の境地に入った。 やがて聖母神カ…続きを読む
サーラダー・デーヴィー
(1853-1920) 「聖ラーマクリシュナはその神性をお隠しになることができなかったが、ホーリーマザーはそれを隠すこともおできだった」。 この言葉の中に、偉大な上にも偉大な彼女の生きざまが表されている。神人ラーマクリシ…続きを読む
スワーミー・ヴィヴェーカーナンダ
(1863-1902) 「どうか! 私をこの無限の歓喜の中に留めてください!」 師ラーマクリシュナから熱望していたサマーディを与えられ、彼は懇願した。それに対して師はこう言った、「恥を知りなさい! おまえは大きなバニヤン…続きを読む
パラマハンサ・ヨーガーナンダ
(1893年1月5日−1952年3月7日) 1893年1月5日、インド東北部のヒマラヤに近いゴーラクプルに生まれた。幼い頃より神を求める性質を有し、成長とともにその傾向はますます強烈になっていった。そして高校卒業後、つい…続きを読む
シュリー・クリシュナ
アルジュナの戦ったこの戦争は欲望との戦いを象徴している。私たちが臨むこの感覚との戦いも、神に結果を捧げることでその束縛から逃れ、永遠不滅の境地に達することができるのである。 無執着を説く勇ましいクリシュナとは対照的に、青…続きを読む
シュリー・チャイタニヤ
シュリー・チャイタニヤ(15~16世紀)は、バクタの代表格であり、神の化身とまで言われた聖者である。 チャイタニヤは、若い頃サンスクリット文法と論理学を完全に身に付け、非常に博識であり、高名な学者を討論で破ったりして、あ…続きを読む